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甲子園初、完全試合した監督「野球は難しい。だから…」

2020年7月27日16時46分

 8月18日に60歳になる。甲子園で史上初の完全試合を達成し、現在は群馬県立中央中等教育学校の硬式野球部監督を務める松本稔さんだ。教員として高校野球を指導して約35年。経験したことのない特別な夏は初戦敗退に終わったが、「野球は難しい。だから、おもしろいんですよね」と、いつもと同じ口調で語った。

 松本監督率いる中央中等は26日、独自大会の1回戦で高崎と対戦。好機にあと1本が出ず、1―3で敗れた。高崎が部員45人なのに対し、中央は17人しかいない。「それは言い訳にならない。確かに思うようにいかないこともある。そこにおもしろさがある」

 新型コロナウイルスの影響による休校が解除されたのは6月1日。当初は分散登校だったため、6月中旬まで全員そろって練習できなかった。「うちは集団より個を重視している。生徒が自分の弱点を考え、それを克服する。だから休校中も心配はしていなかった」

 ただ、練習試合は7試合しかできなかった。部員が少ないため、紅白戦もできない。「いろんなことを詰め切れなかったという面はある。そのあたりが今日の試合にも出た。それはぼくの指導力不足です」

 松本さんは1978年春の第50回選抜大会に前橋のエースとして出場。1回戦の比叡山(滋賀)戦で、1人の走者も許さない完全試合を達成した。筑波大では主に外野手として活躍。同大学院を修了後、85年に教員となった。初任校の中央を87年夏の甲子園に導き、母校・前橋の監督としても2002年春に甲子園出場を果たした。

 初任校に戻り、間もなく60歳を迎える。今は中高一貫校になり、男子生徒は学年60人だけ。1、2年生の新チームは7人しかいないから大会に出られないという。「来春、中学3年生が5人入部してくれそうなので、秋は連合チームを組まないことにした」

 再任用制度で指導を続ける可能性もあるが、「まだ決めていない」という。「野球は難しい。テクニックのスポーツだとぼくは思っている。その難しさ、おもしろさを、少年野球の指導者に伝える活動をしたいという夢もあるけど、生活しなければなりませんからね」と笑った。(編集委員・安藤嘉浩)

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