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「打たせて下さい」と合掌 小さな神様、球児に応えた

2020年7月27日15時51分

 (26日、熊本独自大会 秀岳館10-3八代東)

 「神様を拝んでいけ」。四回表、次打者席に向かおうとした八代東の山田裕大(3年)は、ベンチで大里尚純監督(52)に声をかけられた。神様とは、野球部に代々伝わるユニホームを着た手のひら大の人形のこと。監督が部室から持ってきていた。

 チームは一回に1点先制し、このときも1死一、三塁の好機。山田は手を合わせ「何でもいいから打たせて下さい」と願った。初めて神様を真剣に拝んだ。

 前の打者が四球を選んで満塁に。山田は初球の内角よりの直球を振り抜いた。ボールは三遊間を抜けて左翼前へ転がり、走者2人が生還。リードは3点に広がり、一塁上で思わずガッツポーズをした。

 しかし直後の四回裏、秀岳館は打者12人の猛攻で一気に8点を挙げ、八代東は5点を追う展開に。山田は七回表にも右中間二塁打を放って後続を待ったが、本塁は遠かった。

 シード校相手に全力は尽くせた。「本当に野球の神様はいるんだなと思いました」。笑顔は爽やかだった。(井岡諒)

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