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大阪)高校野球 7月23日

2020年7月24日03時00分

 令和2年大阪府高校野球大会(府高野連主催、日本高野連・朝日新聞社など後援)は23日、くら寿司スタジアム堺などで1、2回戦計21試合があった。昨夏準優勝で昨秋4強の金光大阪が、関西創価にコールドで敗れ初戦で姿を消した。東大阪大柏原は大商大堺との接戦を制し、みどり清朋は今大会初の延長戦でサヨナラ勝ち。大阪園芸は開明を大差で破って10年ぶりの夏の勝利を挙げた。24日は1、2回戦19試合がある。

     ◇

 「1回戦なんかで負けてたまるか」。2点を追う九回表無死一塁、打席に立った大商大堺の主将佐伯樹(みき)君(3年)は奮い立った。

 「どんな球でもバットに当てて野手のいないところに落とせば、後ろにつながる」。だが5球目の変化球にバットは空を切り、三振に。「気持ちが入っているとこをバッテリーにうまくかわされてしまった」

 2年前の夏、大商大堺は南大阪大会決勝に進出した。接戦で敗れ、悲願の甲子園出場は果たせなかったが、当時1年生で、スタンドから応援していた佐伯君には明確な目標ができた。「先輩たちより上を目指せば、甲子園に行ける」

 だが最後の夏、コロナ禍で甲子園での選手権大会は中止が決まった。目標が消え、何も考えられなくなった。「両親には涙を見せられない」と素振りをするふりをしてバットを持ち出し、家の前で泣いた。

 そのとき、前主将から電話があった。「キャプテンのお前が崩れたら終わりや」。その言葉に背中を押された。「絶対に大阪で1位になる」と決意した。

 これまでと変わらず、チームはひたむきに練習した。大雨が降った日さえも。「どのチームよりもいい1カ月を過ごした自信があった」と佐伯君。

 そんな中、静(しずか)純也監督(44)は新たなデザインのユニホームを、部員らに披露した。「心機一転、ピカピカのユニホームや道具。3年生たちはきっと喜ぶ」との思いからだった。

 だが、佐伯君は「今までのユニホームでやりたい」と監督に告げた。甲子園こそないが、大阪で1位になるとの目標は同じ。「先輩たちと同じユニホームで夏の大会に出る」というのが3年生全員の総意だった。

 迎えた東大阪大柏原戦は、相手投手の好投を前に打線がつながらなかった。散発4安打で無念の完封負けを喫した。

 「プレーでも姿勢でも、『キャプテンの意地』を見せられず、まだまだ自分に甘さがあった。後輩たちにいい姿を見せられなかった」。試合後、佐伯君は大粒の涙をこぼした。

 だが、高田晴哉(せいや)君(2年)は「甲子園がなくなってからも、キャプテンのおかげで大阪優勝に向けてまとまれた」と感謝した。2年生ながら5番で先発出場。「一番声を出して、行動で示してくれるキャプテンの姿勢は今後も受け継いでいきたい」と、来季へつなぐ思いを語った。(浅沼愛)

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