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新潟)独自大会、きょう開幕 頂点めざした夏始まる

2020年7月18日09時00分

 第102回全国高校野球選手権大会の中止に伴い、新潟県高校野球連盟が主催する独自大会「新潟県高等学校夏季野球大会」(日本高野連、朝日新聞社など後援)が18日、開幕する。83校73チームが参加し、県の頂点を決める。開会式は行わず、控え部員や保護者を除き、試合は原則無観客で行われる。決勝は8月6日の予定。

 感染防止のため、控え部員と保護者(部員1人につき2人まで)のみ入場でき、球場では検温を行う。応援は拍手を基本とし、大声を出すことなどは控えるよう求めている。

 大会の軸は、昨秋の県大会で優勝し、北信越大会で4強入りした北越。エースの阿部柚士郎(ゆうしろう)(3年)を中心とした堅守を誇り、接戦に強い。追うのは昨夏の新潟大会を制した日本文理。140キロ台の直球を持つ3人の投手を擁し、昨秋初戦敗退の雪辱に燃える。秋に4強入りした新潟産大付、加茂暁星は強力な打線が持ち味だ。公立で唯一4強入りした、巻も上位を狙う。

 18日は、長岡市悠久山野球場など5球場で1回戦9試合がある。以降は土日・祝日を中心に実施し、決勝は8月6日、ハードオフ・エコスタジアム新潟で行われる予定。

     ◇

 かつて夏の新潟大会で4強入りし、新潟市内の実力校として知られた白根。近年は部員不足のため、一時は廃部の危機にも瀕(ひん)した。たった1人の3年生は入部間もない1年生と連合チームに加わり、今夏の大会に挑む。

 大会を控えた13日夕、佐藤豪(3年)が黙々とティーバッティングを続けていた。南区の学校に併設されたグラウンドはナイター照明が整い、内野は水はけがよい黒土だ。バックネット裏には、地域の人が練習や試合を見られるようにベンチが置かれている。

 だが、練習するのは佐藤と4月に入部した伊藤翼(1年)の2人。その様子を監督の小林聡(51)が見つめる。他校の監督だった約10年前、このグラウンドで白根と対戦した。「バックネット裏でたくさんの地域の人が試合を見守っていた。地元に愛されている野球部だなと思った」と当時の印象を語る。

 創部は1963年。夏の新潟大会で一昨年は16強、2011年には4強入り。昨夏の新潟大会後に、3年生が引退すると、部員は佐藤1人だけに。白根が廃部になれば、新潟市南区から野球部はなくなる事態にもなっていた。秋の大会は、連合チームで出場。今夏は吉田、阿賀野、村松との4校連合チームで参加する。

 連合チーム主将の佐藤は「週に集まれるのは週末のほぼ1回。併殺や挟殺などの連係プレーを完成させるのは難しい」と出場の難しさを感じる。新型コロナの影響で、部活動の再開は大会開幕の約1カ月前。梅雨も重なり、これまでできた合同練習や試合は1度ずつしかない。

 だが「悪いことばかりではない」と前向きにとらえている。伊藤の入部だ。野球経験はないが、プロ野球観戦が好きで入部したという。「未経験なのに、すごく筋がいい」と佐藤はうれしそうな表情で語る。

 「勝ちたい。勝てば入部しようと思う人もいるかもしれない」。佐藤は、グラウンドでバットを振り続けている。

 連合チームは19日に六日町との初戦を迎える。

=敬称略(谷瞳兒)

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