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部員不足、コロナ、練習室の火事…逆風のたび強くなった

2020年7月17日16時56分

 「人が少ないので、手伝って欲しい」「1日だけ野球部の練習に来てみない?」。邇摩(島根)の向田翔也主将(3年)は、入学が決まった野球経験者を人づてに探し、入学式の前からSNSでメッセージを送った。当時の部員は8人で、大会出場はおろか、守備練習もままならなかった。「部員を集めて試合で勝ちたい。それに、自分のいた野球部がずっと残って欲しい」という思いだった。

 4月になり、もともと野球部志望だった新入生3人が入部したが、コロナ禍が勧誘に影を落とした。新学期が始まり1週間ほどで休校になってしまい、新入生にグラウンドで野球の楽しさを直接体験してもらう機会もなくなった。「高校でも野球を続けるか迷っている人もいた。会って熱意を伝えたかった」と悔やむ。

 新チームが船出した昨秋、同期の新3年生はエースの向田主将と、バッテリーを組む金山雅久君の2人だけ。新2年生も3人しかいなかった。二つ上の先輩は10人、一つ上の先輩は13人もいた。

 「このままでは野球ができなくなる」。新入生とともに、在校生への勧誘にも力を入れた。野球経験者を体験練習に繰り返し誘い、1年時にチームを離れた同級生2人も再入部を決めた。今岡拓人君(3年)は「キャプテンが声をかけてくれたおかげで、悔いなく、がむしゃらに野球ができている」と話す。

 未経験の武間淳君(3年)も入部。当時は「ボールが怖かった」が、自主練習を重ね、苦手だったフライも捕れるようになった。武間君は「エラーしないか不安だけど、大会で活躍してみたい」。向田主将は「人一倍努力して成長する姿に、チームも刺激を受けた」と信頼を置く。

 部員不足以外にも、昨年7月下旬に、部のトレーニング室が火事に遭い、ボールやヘルメット、歴代のスコアが焼失する困難に直面した。石崎敏彦監督は「向田たちは野球をやる以前の環境を心配しながら、崩れずに努力し続けた」と評価する。

 「野球ができなくなるかもと何度も思ったけど、そのたびに自分たちの気持ちが強くなった」と向田主将。後輩は6人での船出となる。「僕たちができたように、諦めずに頑張って欲しい」(清水優志)

 ■25%の学校で選手20人未満

 部員不足は、西部の学校を中心に深刻な状況が続く。出場39校中、今大会の登録選手が20人未満のチームは10校。益田では1年生が入部せず10人。浜田水産とともに最少人数で大会に臨む。小中学校での野球教室などに取り組むが、少子化や他競技との競合の影響を受けているという。

 屋敷硬司監督は「新歓期間の4月に新型コロナウイルスのために休校となり、十分に勧誘ができなかった」。3年生が引退すれば5人となり、合同チームも検討せざるを得ない。ただ「目指すものが違えばうまくいかない。今の2年生と考えていくしかない」。

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