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岡山)「3年だけで勝つ」 強豪・玉野光南の決断

2020年7月16日09時00分

 ベンチ入りメンバーは、例年通り全学年で競うか、それとも3年生だけとするか。18日に開幕する夏季県高校野球大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)で参加58校はそんな決断を迫られる。「3年だけ」としたシード校・玉野光南の選択の理由とは――。

     ◇

 大会が迫った11日、同校グラウンドであった背番号の贈呈式。3年生29人全員に、OB会が新調した29枚が手渡された。例年は代々引き継いだものを使い大会後に回収されるが、今年は特別にプレゼントされる。

 29枚のうち、28番と29番はマネジャー2人の背番号だ。「聞いていなかった」と平松結衣さん(3年)は驚き喜んだ。ベンチ入りは制服のため、手元に置いて試合に臨みたいという。

 同校の全部員は75人。例年なら下級生が背番号を勝ち取り、スタンドに回る3年生が複数出る。能瀬偉月(いつき)主将(3年)はこれまで、甲子園を目指すには仕方ないと割り切ってきた。だが、田野昌平監督(48)が10日に示した今夏の方針は「3年のみ」。最後の夏、同級生みんなで戦えるのはうれしいが……。複雑な思いを抱く部員らに、田野監督は「思い出作りではない。勝利にこだわる」と言い切った。

 田野監督の狙いはこうだ。「2年半をともに過ごしたからこその、まとまりの強さを発揮できる」

 休校が続き、最後の大会があるのかどうかさえ分からない状態が2カ月半続いた。だが「ベストな状態で全体練習に戻ろう」と3年生は声を掛け合い、田野監督には連日、個々が素振りやダッシュに取り組んだことが報告された。

 そして練習再開の6月1日。下級生を引っ張る3年生の動きには、特に目を見張るものがあったという。「3年生だけでも戦える」と確信は深まった。

 田野監督は今回の大会を例年以上に「夏に至るまでのプロセスが試される場」とみる。逆境の中でも、野球に打ち込んだ3年生たちのまとまりは、勝利をつかむチーム力につながるはずだと言う。「下級生にとっても、3年の背中を見て得るものは大きいはず」

 大会直前のこの時期、例年ならサポート役に回る3年生もいるが、今年は全員が「選手」だ。能瀬主将は「3年生が一つになって、てっぺんをとりたい」と語る。

 外野手の永田健悟君(3年)は高校で公式戦に出たことがない。玉野光南に憧れ、「走塁コーチでいい」と入部。自ら打撃投手に回り、誰よりも大きな声を出して盛り上げることを自らに課してきた。試合に出るチャンスが突然巡ってきた最後の夏。「緊張するけど、後輩たちの思いも背負ってプレーしたい」

 外野手の豊田我功(がく)君(3年)は中3の時に練習を見学し、「ここで野球ができたら幸せだ」と入部を決めた。レギュラーを目指したが壁は高く、公式戦の出場経験はない。永田君と2人励まし合いながら、厳しい練習をこなしてきた。

 悔しさを胸に秘めて声援を送ってきた。休校になってもメンバー入りをあきらめず、素振りとランニングを続けた。その努力の成果を見せ、勝利になんとか貢献したい。

 玉野光南は18日、マスカットスタジアムで興陽と対戦する。(中村建太)

     ◇

 〈夏季県高校野球大会〉 第102回全国高校野球選手権大会の中止を受けて開催される。県高野連は「3年生の集大成の場」と位置づけ、ベンチ入りメンバーは25人まで、選手登録は50人まで、それぞれ認める。一般客は球場に入れない。

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