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和歌山)夏の大会へ向け 3年生熱く

2020年7月16日09時00分

 18日に開幕する「2020 夏 高校野球和歌山大会」(県高野連主催、日本高野連、朝日新聞社後援)。夏の甲子園は中止となったが、最後の夏へかける3年生の熱い思いは変わらない。(滝沢貴大)

     ◇

 紀北農芸の主将でエース、中山陸斗君は、11人のチームで唯一の3年生だ。

 中学までは野球をしていたが、高校入学後、野球部には入らなかった。「野球にそこまで思い入れもなかったし、それよりバイトしてお金を稼いで好きなことがしたかった」。次第に学校にも行かなくなり、成績も低迷した。

 2年生になったとき、部員不足に頭を悩ませていた脇田純平監督が中山君の自宅を訪れ、熱心に野球部に勧誘した。「生活習慣直してちゃんと卒業させるから、野球やらんか」。そんな口説き文句にひかれ、中山君は入部を決めた。

 最初は渋々と練習に参加したが、次第に気持ちは変わった。「みんな仲がいいし、野球が楽しい」。グラウンドに向かう時間を心待ちにするようになった。脇田監督は「生活態度が一変した」。中山君は「成長できたのは野球部にふさわしい人間になろうと思ったから。野球と監督のおかげ。感謝しかない」と話す。

 チーム11人のうち、1年生が6人。脇田監督は「チームは中山次第。中山のプレーがほかのチームメートに伝染する」と活躍に期待する。「中山には良い形で引退を迎えてほしい。なんとか2回勝つことが目標」

 中山君は、「甲子園がなくなったときは悔しかった。でも、なにより今のチームで戦いたかったので、独自大会が開かれることになりうれしい。一つでも多く勝ち、行けるところまで行きたい」と意気込む。

     ◇

 紀美野町内のグラウンド。ノックを受ける慶風の部員たちのはつらつとした声が響く。部員は10人で、3年生は主将の森元(はじめ)君と川浦邑吾(ゆうご)君の2人だ。練習の合間、部員たちは冗談を言い合い、笑顔がこぼれる。

 「楽しくやらないと強くなれない」が築出義博監督の指導方針だ。「指導者から頭ごなしに怒られ、思っていることが言えない野球部員は多いと思う。中にはけがをしても隠してしまう子もいる。それでは何の意味もないし、野球が嫌いになってしまったら元も子もない」

 1年生のときに転校してきた森君は「ここは学年の壁がなく、練習から日常生活までみんなで明るく楽しく過ごせている」。谷村星海君(2年)は「楽しくいじったりいじられたり。このチームでは良い意味で上下関係がない」と話す。

 コロナ禍を通して、チームの絆はより強くなったという。県外出身者が多く、休校期間中は各自地元に帰り、素振りや壁にボールを当てての守備練習など、ばらばらに自主練習に取り組んだ。ようやく再開できた全体練習。川浦君は「こうしてみんなでそろって練習できるありがたさを実感した。今のチームでできるだけ長くできるようにがんばりたい」と意気込む。

 大会に向け、森君は「みんなで最後まで集中して元気よく戦い、悔いが残らない試合ができれば」。谷村君は「3年生が好きなので、まだまだ一緒にやりたい。勝って笑顔で終わりたい」と話した。

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