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愛知)父監督も次男主将もコロナ禍の今年が最後の夏に

2020年7月10日09時00分

 新型コロナウイルスの影響で全国高校野球選手権が中止となり、いつもと違う今年の夏が、「最後の夏」になってしまった親子がいる。愛知県立杏和(きょうわ)高校の高田学監督(59)と、次男で主将を務める大稀選手(3年)。11日、愛知県高校野球連盟主催・夏季愛知県高校野球大会の初戦を迎える。

 高田監督は日体大を経て教員になり、野球の指導に携わってきた。「20代の頃は、部員に『3度の飯より野球が好きか』と聞いていた。最近は『得意技の一つに野球があればいい』で、楽しく続けるのが一番」

 2年前の第100回大会の初戦では当時3年生だった長男・悠希さんが先発出場し、1年生の大稀選手が途中出場した。息子たちの名が並んでスコアボードに出ることを「少し楽しみにしていた」。ただ小牧市民球場であったその試合は、五回途中から電光掲示板に選手名などが表示されなくなるトラブルが発生。九回に俊足の大稀選手が代走で盗塁を決めたが得点には至らず、チームは延長十回にサヨナラで敗れた。掲示板が復活したのは十回から。父としての「楽しみ」は実現しなかった。

 それから2年。大稀選手ら3年生だけでなく、11月で60歳になる監督にとっても最後の夏になった。夏の甲子園中止が発表された後、女子マネジャーを含む3年生13人の部員にLINEで送った文に正直な思いを記した。「(指導者として)38年間の野球人生の最後がこれかと思うと情けないやら、悔しいやらで、涙も枯れそうだ」。最後にみんなで試合ができるように、賛同校を募って大会を開くことも一時は考えた。

 県立校の統合で2005年に誕生した杏和は、昨年初めて秋の県大会へ進んだ。県大会進出を決めた8月の地区予選の試合後、主将と監督は涙を流した。大稀選手は「監督への恩返しと個人的には親孝行もできたと思いました」と振り返る。

 甲子園中止が発表された5月20日の夜は、食卓で野球の話は一切出なかったという。大稀選手は「父が『あいつは落ち込んでいるだろうから、今日は野球の話はやめよう』って母に言っていたそうです。翌日、父に『切り替えるしかないぞ』って言われました」。

 実は専門学校で野球を続けている悠希さん、ソフトボール選手の大学4年生、長女・有実香さんもそれぞれ「最終年」にコロナ禍が起きた。「こんなことが重なるなんて本当にびっくり。でもみんな前を見て進んでいかないと」と高田監督。6月の父の日には、悠希さんからこんなLINEメッセージが寄せられている。「長い夏を迎えられるように、みんなでがんばれ」

 高田監督は「今年はコロナ対策で球場に入れる保護者が制限されている。秋に県大会に出たときは来られなかった親もいたので、この夏はできるだけ多くの試合をしたいと思っています」。(上山浩也)

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