スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

休校中、LINEで届けた満開の桜 選手ら励ました監督

2020年7月11日17時32分

 「桜がきれいに咲いているよ」

 休校中の九里学園(山形県)の選手たちのLINEに動画が届いた。米沢市中心部の学校から3・5キロ南にあるグラウンドの桜。4月20日ごろに満開を迎えた様子を、高橋左和明監督(49)がドローンで上空から撮影した。

 5月の大型連休明けには、ピンク色の花をつけた校舎前のシバザクラの写真。「世界中が良い方向に向かうよう、今を精いっぱい生きよう!」とメッセージを添えた。

     ◇

 新型コロナウイルスの感染拡大で、政府は2月末、全国の学校に臨時休校を要請。選手たちは休校中も全体練習を続けていたが、練習試合は中止が相次いだ。高橋監督は「いつ練習ができなくなるかわからない。覚悟しておこう」と伝えていた。3月末、県内で初めての感染者が確認され、部活動自体が休止になった。

 朝の学校前の花壇の整備やゴミ拾いは、選手たちの日課だった。休校中は高橋監督が選手たちに替わって1人で続けた。保土沢和美コーチ(40)は鎌とバケツを手にグラウンドへ通い、整備する選手たちがいないグラウンドの雑草を抜き続けた。「グラウンドや道具を大切にする姿勢を率先して見せようと思った」

     ◇

 5月20日、夏の甲子園大会と山形大会の中止も決まった。

 今後の部活動、残された高校生活をどう過ごすか――。高橋監督らは、3年生を中心にLINEで連絡を取った。選手たちには「もし大会がなくても自分のできることを考えてほしい」と伝えていた。卒業後の進路など、野球以外のことにも向き合ってほしいとの思いからだ。

 普段から率先して練習に取り組んでいたという泉妻(いずのめ)伯選手(3年)。高橋監督にLINEで「将来の目標に向かって頑張ります」と報告した。公務員になるという目標を決め、活動休止中は自宅で参考書を開き、苦手な勉強にも取り組んだ。「素振りや筋トレで体力を維持しつつ、新しいことにも挑戦できた」

 そんな選手たちを、高橋監督は「グラウンド整備していつでも戻ってこられるように準備しているよ」と励まし続けた。

     ◇

 6月上旬、約2カ月ぶりに練習が再開。グラウンドに選手たちが戻ってきた。松坂翔主将(3年)は「自分たちのことを考えて先生が準備してくれていたので、自分たちも野球ができるまでは将来のために頑張ろうと準備してきた」。

 少し体力は落ちたようだったが、高橋監督にとって久しぶりに聞く選手たちの声は生き生きとしていた。「充実した時間を過ごせたようだ」。選手たちが少したくましくなったように思えた。(鷲田智憲)

関連記事

アクセスランキング

注目動画

一覧へ