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難病のコーチを襲った新型コロナ チームを支える心配り

2020年7月7日10時11分

 愛知県高校野球連盟が主催する夏季愛知県高校野球大会が4日に開幕した。5日の試合で快勝した吉良には、チームを支える存在がいる。

 吉良の背番号20の杉江偲太(そうた)選手(3年)は、三塁コーチ席が試合中の「定位置」だ。両手を大きく使って、時には跳び上がり、体全体で監督の指示をチームに伝える。

 2年生の冬、腹痛がひどく病院で検査を受けた。1月、クローン病と診断された。腸などに潰瘍(かいよう)ができる原因不明の指定難病だ。すぐに入院した。

 小学1年から野球を続け、昨春の県大会には左翼手で出場。中心選手として期待された。だが、いつ痛みが再発するかわからず、選手は続けられなくなった。

 「まさか自分が」とショックを受けた。入院中、チームの仲間が見舞いに来て、笑顔で「早く戻ってこい」と呼びかけてくれた。「笑顔に安心した。うれしかった。野球をやめることは考えられなかった」

 自分にできることは何か。約2週間後に退院し、監督に自らコーチを志願した。「本当は選手でいたかっただろう」と佐藤将浩監督。「彼の中で決めたなら、背中を押してやろう」と、走塁コーチの心構えを助言した。「試合を広く見て、ランナーの目になれ。伝える時は大きなジェスチャーで」

 ユーチューブ動画で勉強も重ねた。ストレッチ方法、バットの振りとステップの関係……。村田大樹主将(3年)と練習効率を上げるために相談し、マネジャーと一緒に後片付けにも取り組んだ。

 だが試練は続く。新型コロナウイルスの感染拡大だ。今も続く投薬治療は免疫を弱め、医師から感染リスクが高いと言われた。「自分が感染して、チームが大会に出られなくなるのが怖かった」。手洗いやアルコール消毒を徹底した。

 この日、村田主将が決めた二つの二盗のときにはジェスチャーで指示を出し、尾原潤哉投手(3年)の好投を支え、岡崎北を5―0で破る快勝につなげた。

 攻守の切り替えのたびにベンチに戻る途中で、本塁ベース上の土をはらい、打席の土をならす。佐藤監督は「選手やマネジャーが気づかないところに気を配ってくれる。彼がグラウンドにいてくれることは本当に大きい」と、その姿を見続けている。

 吉良の次戦は12日の予定。猿投農林と対戦する。(小西正人)

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