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福井)高校野球、育成功労賞に大野高校長の山田栄司さん

2020年7月4日09時00分

 高校野球の育成と発展に尽くした指導者に日本高校野球連盟と朝日新聞社が贈る「育成功労賞」に、福井県内から県立大野高校長の山田栄司さん(59)が選ばれた。過去に勤務した3校で計約20年間、野球部の監督や責任教師として部員の育成に情熱を注いできたことが評価された。

     ◇

 大野高野球部3年の夏。捕手で中軸打者、そして主将として県の大会に出場した。準々決勝でその春の選抜大会に出場した福井商に挑むも、1―10の大敗。「あの時の悔しさが指導者になる原動力になった」。大学まで選手を続け、監督になるべく教員になった。

 県内の二つの中学校で約5年間勤めた後、大野高へ。28歳で母校の監督になり、高校野球の指導者の道を歩み始めた。思いはただ一つ。「自分が行けなかった甲子園の夢を指導者としてかなえたい」

 当時は大野に有望選手がいても、多くが市外の強豪校に流出していた。が、「地元で甲子園を目指してほしい」と熱い思いを持って母校で監督をする山田さんの指導を受けたいと、多くの選手が大野高に進学してくれたという。

 駆け出しの頃は、とにかく必死だった。その頃の卒業生がいう。「監督の歯を見たことがない」。厳しい練習の日々は実を結んでいく。

 「3点取れば負けないように」。守り重視の野球を掲げ、1989年秋の県の大会では、プロ野球中日などでプレーした正津英志選手らを率いて初優勝。90年夏の県の大会では決勝に進み、9季連続の甲子園出場を目指した福井商との大一番に。「新鋭の大野に『負けたらだめ』、というプレッシャーを抱えた福井商は硬くなっていたように見えました」。8―2で勝ち、創部86年目にして初の甲子園出場をつかんだ。

 この快挙で地元は大騒ぎに。市民の多くが甲子園に応援に行き、「試合日程によっては夏祭りが中止だった」と言われたほど。大声援に背中を押されて挑んだ甲子園は初戦敗退し、「あっという間だった」と山田さん。甲子園初勝利は91年、春の選抜大会で初戦を制した。

 常日頃から、部員には「誰か一人は教員になってほしい」と話してきた。彼らが教員や監督となって子どもたちを育て、地元や野球に恩返ししてほしかったからだ。その言葉通り、多くの教え子が県内の野球界に貢献してくれている。

 大野高で計約15年監督を務め、その後は同校や高志、勝山高の責任教師に。2017、18年度の県高野連会長も務め、部員が全力を出せる大会運営に力を注いだ。今回の育成功労賞に「大変光栄で、背筋が伸びる思い」と喜ぶ。

 今夏の県高野連独自の大会については、「甲子園につながらなくても、福井の1番を決める大会を精いっぱい戦って欲しい」と話す。「自分は野球に育ててもらった。良いことも悪いこともある野球は人生そのもの。今の経験は、絶対にこれからのエネルギーになります」とエールを送った。(大西明梨)

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