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鳥取)高校野球 7月31日

2020年8月1日03時00分

 夏の甲子園と鳥取大会の中止を受けて開かれた2020年夏季鳥取県高校野球大会は7月31日、コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク野球場(鳥取市)で決勝があった。倉吉東が鳥取城北に7―5で逆転勝ち。25年ぶりの夏の優勝をつかみ取った。

     ◇

 四回表の倉吉東の攻撃。2死二、三塁の好機で、三塁手の綿田啓志(3年)に打順が回った。直前に3点を奪われ追いかける展開。相手は昨秋の県王者だ。「素直に、謙虚に、常に挑戦者たれ」。チームスローガンのように、胸を借りる気持ちで打席に立った。

 第1打席は三振。ベンチから相手投手を分析し、初球に甘い球が来ると見込んだ。「最初から思いきりバットを振っていこう」。読みは当たり、初球。高めに浮いた直球をセンターにはじき返した。この間に走者2人が生還。反撃の口火を切る適時二塁打だった。

 幼い頃から見てきた倉吉東野球部にあこがれ、必死に勉強をして入学。念願がかなって約1カ月が経ったころ、練習中に右腕に痛みを感じた。病院で「野球ひじ」と診断され、医師からは「もう投げられない」と告げられた。冬に手術を受け、2年生になるまでの約1年間、ボールを使った練習はできなかった。

 「このまま続けていても意味があるのか」。みんなと一緒に練習ができない毎日に、野球を辞めたいと考えたこともあった。それでも、部に行けばくだらないことで笑わせてくれる22人の同級生がいた。「腕を振れない今だからこそ、自分は下半身を強化しよう」。ほかの部員が白球を追いかける中、一日中バイクをこぎ続けた日もあった。

 成果は秋に出た。中国大会からレギュラーに定着。この冬はこれまで遅れた分を取り戻そうと、自宅でも1日200回バットを振り込んだ。

 今大会、倉吉東は準決勝までの3試合すべてで1点差の激闘を制してきた。綿田は初戦の倉吉総合産戦で九回と十一回に二度の同点打を放ち、勝利の立役者に。準決勝の倉吉北戦でも逆転打を放つなど、「接戦に強いチーム」にとって重要な役割を果たしてきた。

 優勝が決まった瞬間、一番に思ったのは「甲子園に行きたかったなぁ」ということ。それでも、「これまであきらめずに野球をしてきて、本当によかった」。思いきり腕を振ってボールを投げ、全力でバットを振った夏。試合を終えた表情はすがすがしかった。(宮城奈々)

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