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ずっと続けたかったノック 監督の本音、選手は察した

2020年7月31日15時28分

 8ブロックに分かれて戦う京都独自大会で30日、最初のブロック決勝があり、龍谷大平安が京都成章を7―0で下し、優勝した。最後の試合に臨むチームの絆を深め、奮い立たせたのは「最後のノック」だった。

 雨上がりのわかさスタジアム京都で始まった平安のシートノック。原田英彦監督が丁寧にボールを転がしていく。内野ノックを終えると、普段なら森村俊輔部長に任せる外野へのノックも打ち続けた。

 なぜ、ルーティンを崩したのか。

 全国選手権大会で歴代2位の61勝を誇る平安。100年以上にわたって引き継がれてきた伝統が堅守だ。「バッテリーを中心に守るのがうちの野球」と原田監督。それを試合で引き出すための最後の準備が、シートノックだ。

 平安もまた、新型コロナウイルスの影響による休校などの影響で3カ月近く、満足できる全体練習ができなかった。「3年生にとって、一番大切な3カ月間を奪われた。まだ、手を尽くしきれていない」と原田監督。失った時間を少しでも取り戻したい。だから、最後までノックバットを振り続けた。

 三塁手の奥村真大(3年)は意気に感じていた。「僕らも監督さんの最後のノックだと思っていた。うれしかった」。試合が始まると、選手たちは雨でぬかるんだグラウンドをものともせず好守を重ねた。二つの併殺を奪い、無失策で相手に二塁を踏ませない。7イニング制の試合ながら、3投手の継投で無安打無得点試合を達成した。

 「最後にふさわしい、平安らしい試合ができた」と奥村。原田監督も「うちらしい一番ええゲームやった」と選手をたたえた。

 優勝後のインタビュー。監督の本音がこぼれた。「寂しくなるんですよ。やっぱり、ずぅっと(ノックを)してやりたいと思うんですよ」。赤くなった目をこすり、言い直した。「3年生はまだ学校に来る。これからも打ちますよ」

 この日のノックを、最後のノックにはしない。まだ伝えきれていないことがあるから。(小俣勇貴)

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