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滋賀)高校野球育成功労賞 河瀬、彦根翔陽の井上さん

2020年6月29日09時30分

 高校野球の発展と選手の育成に尽くした指導者を、日本高校野球連盟と朝日新聞社が表彰する「育成功労賞」の今年度の受賞者が決まった。滋賀県内からは河瀬、彦根翔陽(現彦根翔西館)などで監督を務めた井上充也さん(62)が選ばれた。

 「三度の飯より野球が好き。周囲の先生や生徒の支えで、素晴らしい野球人生を送ることができた」

 兵庫県山崎町(現宍粟(しそう)市)出身。毎年夏、甲子園球場近くの伯父の家を訪れて試合を観戦したり、選手の宿舎を回ったりした。幼い頃から高校野球は身近な存在だった。

 あこがれから中学生で野球を始めた。兵庫県立山崎高校に進学し、内野手として1年生から活躍。県の優秀選手にも選ばれた。

 それでも甲子園に届かなかったことで悔いが残った。「監督になって甲子園に」と、中京大学で保健体育科の教師を目指した。

 滋賀県への赴任は、大学に入って転向したソフトボール部で主将として活躍したことが縁だ。前回の滋賀国体(1981)で県の強化選手指定を受けた。

 中学教諭や高校のソフトボール部顧問を経て、高校野球の指導に初めて携わったのは河瀬に赴任した94年だ。県外の強豪校との練習試合を積極的に組んで胸を借り、選手を鍛えた。

 グラウンドには選手よりも先に立つことを心がけた。「準備が早い選手と遅い選手を見るため」。プレー以外での細かな変化も見逃さず愛情を注いだ。

 緻密(ちみつ)な観察でも見通せないことがあった。試合を通した選手の成長だ。

 彦根翔陽を率いた12年の春の県大会。「全く力がない」とみていたが4強に進んだ。練習を含めても初めて本塁打を放つ選手が出るなど、試合で勝つごとに成長した。「自信をつけた高校生の力はすごい。生徒から学ぶことばかりだった」

 印象に残った試合を振り返ると、負け試合ばかりだ。九回2死2ストライクまで勝っていて逆転されたり、序盤の大量リードを継投ミスで落としたり。「勝たせてやれず生徒に悪かった」。経験を重ねても、夏の大会で敗退し3年生と別れるときが一番つらかった。

 2年前に定年退職し、再任用で能登川高校の定時制に勤めている。生徒には「自信を持ってもらうこと」を理念に接している。「こんなに頑張ったんや」という高校球児時代の誇りが仕事の原動力だからだ。

 コロナ禍で甲子園の目標を失った野球部員たちにもこうエールを送る。「高校野球で得た自信は絶対無駄にならない」(安藤仙一朗)

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