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夢断たれた球児に「せんべい」贈る 宮崎の夏の味入り

2020年6月26日15時51分

 宮崎県高校野球連盟に加盟する47校の3年生部員約630人に、ボールマークの焼き印が入ったせんべいが贈られた。プレゼントしたのは県高野連の審判員として10年余り球児を見守ってきた製菓会社の社長。甲子園への道が断たれた無念さを慰め、部員を励ます女子マネジャーからのメッセージも添えた。

 せんべいは、宮崎産の小麦を主原料にした瓦せんべい。宮崎市大島町で3代にわたって「中田製菓」を営む中田弘敏さん(59)が2日がかりでつくった。宮崎の夏をイメージして、地元産かんきつ日向夏の果汁と香料を使った。「春の選抜に続いて、夏の甲子園大会もだめになってしまった。3年生の野球部員の励ましになればと、県高野連の役員に相談しました」

 中田さんは高校球児ではなかったが、中学や社会人の草野球でプレー。13年前、長男が宮崎大宮高校の野球部に入った際、人手が足りず指導者が審判員を務めている状況を見て「自分がやってみよう」と思ったという。

 中田さんの母校は宮崎日大高校。7日、同校の練習試合で審判員を務めた際、選手たちの頑張りを間近で見てきたマネジャーの中村樹奈さん(3年)と緒方日向子さん(3年)に、「せんべいの袋に入れるメッセージを考えてほしい」と依頼した。

 2人は「最後の大会、皆で笑顔で終わりたい」と練習試合の合間に言葉を練り、メッセージを書き上げて中田さんに託した。

 《朝早くから夜遅くまで必死に練習に取り組んだこの2年半は濃く、素晴らしいものであったと思います。皆さんの新しいステージでの活躍を願っています》

 夏場の飲み物の用意、球場でのアナウンス、スコアの記録など自分たちの2年半を振り返りつつ、47校の野球部員、同じ境遇の同級生たちに思いを寄せた。最後のペンネームは「いちばんしっくりくる」として、「ジュナコ。」と記した。

 24日夜、宮崎日大高校で練習を終えた3年生部員にせんべいが配られた。袋には「NEXT STAGE」と書かれたカードが入っており、その裏に2人からのメッセージがある。

 岩穴口瑞貴主将は少しはにかみながら、「練習後の疲れた体に良さそう。宮崎の味を楽しみます」と話していた。(菊地洋行)

     ◇

〈ジュナコのメッセージ全文〉

 3年生の最後の夏は、甲子園という目標を失うという結果に終わりました。仕方がないとしか言いようのないこの状況に、皆さんの悔しい気持ちは図り知れない程大きいものだと思います。高校野球の集大成がこのような形であっても、朝早くから夜遅くまで必死に練習に取り組んだこの2年半は濃く、素晴らしいものであったと思います。そんな皆さんの頑張る姿をずっと見てきたからこそ、この経験がきっと何かの糧になると信じています。野球に真剣に向き合い、全力を尽くしたという事実は決して変わりません。皆さんの新しいステージでの活躍を願っています。

ジュナコ。

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