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ボール触れない練習、それでも喜び 尼崎工、8強へ全力

2020年6月12日16時15分

 汗ばむ陽気になった6月。夏の訪れとともに、各地で学校が再開した。県立の尼崎工(兵庫)も2日、約2カ月ぶりに部員が集まった。

 「うわー!」「頑張れ」「本気出しちゃるけーの」。繰り返される100メートル走。うめき声に交じり気合や激励の声が響いた。息は切れ表情もゆがむが、それでも明るい。「きつい。でも声を掛け合えた。1人なら諦めるところも、仲間がいるからがんばれる」と主将の近藤翔馬(3年)は言う。

 日常が完全に戻ったわけではない。久しぶりの練習で熱中症にならぬよう、Tシャツに短パンのいでたち。柔軟体操などはマスク着用が基本で水筒も各自持参する。練習時間も限られる。

 さらに「最初の1週間は、体力がどれくらい戻っているかの確認」という舟越明斗監督の意向で、ランメニューや筋力トレーニングが中心。ボールには触れなかった。それでもみんなとできる喜びが勝った。

 休校中は各自で練習に励んだ。近藤も朝5時半から自宅近くでキャッチボールや壁当てをやり、空いた時間にバッティングセンターに通った。チームの中軸を任される5番打者。「勝負どころで1本打てるように」バットを振り続けた。小さい頃から憧れていた甲子園。それに続く大会があると信じていた。

 選手権大会が全国・地方とも中止になり、落ち込んだという。昨夏の全国高校野球選手権兵庫大会は4回戦で逆転負けで16強に一歩届かず、それを越えるために1年間やってきたからだ。だが県で独自の大会が開かれる。「何もせずに引退する部もある。代わりの大会があるなら、目標はぶれない」と前を向く。

 就職希望が大半で、野球は高校で区切りとする部員が多い。近藤も例外ではない。最後までやりきることは3年生の総意だった。

 練習終わり、近藤は部員たちに呼びかけた。「この1カ月競い合って、チーム全体で高め合いたい。目標のベスト8に向けて全力でやっていこう」(大坂尚子)

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