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滋賀)代替大会は7月18日開幕 県高野連決める

2020年6月9日09時30分

 滋賀県高校野球連盟は8日、新型コロナウイルスの影響で中止になった第102回全国高校野球選手権滋賀大会に代わる独自大会「夏季県高校野球大会」(県高野連主催、日本高野連、朝日新聞社後援)を、7月18日から開くと発表した。決勝は8月9日の予定。最後の夏の3年生は甲子園出場の夢を絶たれたが、練習の成果を発揮する舞台ができたことに喜びを表した。(安藤仙一朗、松浦和夫、菱山出、新谷千布美)

 抽選会は今月27日、県高野連理事が各高校の代理で臨む。試合は昨秋の県大会上位4校をシード校としたトーナメント方式。7月18日~8月9日の土日曜・祝日の計10日間でする。開会式と閉会式は実施しない。

 球場は、準々決勝までが皇子山球場(大津市)と湖東スタジアム(東近江市)で、準決勝からは県立彦根球場でする。ベンチ入りは各校20人までで、試合ごとに変更できる。控え部員と1選手2人までの保護者に限って、スタンド観戦を認める方向で検討している。

 熱中症対策として昼間の時間帯の試合を避け、延長十回以降はタイブレーク制度を導入する。

 大久保雅生理事長は「関係機関の協力を得て、大会が開催できることにとても感謝している。多くの球児にとって意味ある大会になってほしい」と話した。

 ■近江

 「勝敗を超えて、野球ができる喜びを前面に押し出して感謝の気持ちを持って戦う」。滋賀県内の公式戦25連勝中、選手権滋賀大会3連覇を狙っていた近江の多賀章仁監督は独自大会開催の決定に喜びをかみしめた。

 この日は1年生が主体の練習。上級生がノックを打つなどし、後輩を精力的に支えた。1年生のときから甲子園に出ていた土田龍空(りゅうく)主将は「落ち込んでいる場合ではない。(県内の)連勝を伸ばして後輩につなげられるように練習から引っ張っていきたい」、マネジャーの角田美空(みく)さんは「甲子園でスコアシートを書く目標はかなわないが、頑張りを見てきた選手を最後まで支えたい」と前を向いた。

 ■光泉カトリック

 昨夏準優勝の光泉カトリックは放課後、グラウンドで3月下旬以来となる紅白戦に3年生が臨んだ。古沢和樹監督は滋賀大会、甲子園大会が中止になった時、3年生にかける言葉が見当たらなかったという。「小学生から野球を始めた子がほとんど。人生の最大の目標が消えてしまったのだから」

 独自大会は3年生だけを出場させる。「下級生は来年の春も夏もある。(勝ち進めば)試合ごとに3年生31人を入れ替え、全員に一度はベンチ入りを経験させてやりたい」

 福永翔太主将は中止が決まったテレビのニュースに悔しくて涙がこぼれたという。「甲子園にはつながらないが、目指してきた仲間たちと結果を出せるラストチャンス。優勝を目指して頑張りたい」

 ■伊香

 今春の選抜大会の21世紀枠の補欠校に選ばれ、夏の大会に33年ぶりの甲子園出場を目指していた伊香。高校野球を全うしようと、気持ちを切り替え、1日から練習を続けている。

 この日は午後4時から1時間半ノックなどで汗を流し、練習後のミーティングで、独自大会の決定の知らせを聞いた。

 森将之部長は「3年生にはいい終わり方をしてほしいと思っていた。大会が決まり、精いっぱいのプレーを見せ、次のステップに進んでほしい」、竹原壮吾主将は「感謝しかない。お世話になった親や地域の人たちにベストプレーを見せたい。そして後輩たちにいい形でつなげていけたら」と意欲を見せた。

 ■瀬田工

 瀬田工は約2カ月ぶりに1~3年生約60人がグラウンドにそろった。「いいぞ」「回れ回れ」などと元気な声が響き、笑顔を見せる部員も多かった。

 右腕のエース小辻鷹仁(たかと)君は昨年末の県選抜メンバー。この日の投球練習でも最速となる146キロを記録するなど、140キロ台で安定していた。独自大会の開催について「チームメートとやってきたことを発揮できる場を設けてもらい、本当にうれしい」と喜んだ。

 小椋和也監督は部員たちに「(臨時休校中の)ブランクがあるので一段一段立て直すことが大事。1点を大切にするゲームを作ることができれば絶対に上までいける」と励ました。

 ■膳所

 「公式戦の機会が頂けたことは本当にうれしい」。滋賀県内有数の進学校、膳所の上品充朗(うえしなみつお)監督は独自大会の開催を感謝した。

 1日の学校再開以降、3年生10人とは個別に部活を続けるか確認するための面談を実施し、全員が続ける考えを示した。打球方向などを集計し、選手を支援する「データ班」の3人とも相談することにしている。

 9日には、今年入部した1年生と3年生が初めて練習で顔を合わせる。

 この日は3年生を集め「最後の戦いを勝ちに行くか、思い出作りにするか、しっかり話し合って練習に臨め」と指示したという。

 「下級生は3年生の取り組みを見ている。しっかり背中で示してほしい」と期待した。

     ◇

 ある公立高の監督は独自大会の開催決定にも「正直複雑な思いがある」と明かした。コロナ禍で、家庭環境によって野球を続けられなくなる球児が出ることを危惧しているという。

 「大事なのは結果だけではない。生徒にはコロナ禍の社会状況も考えながら、自分の将来につながる大会にしてほしい」と話した。

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