スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

兵庫)「大会あると信じてきた」 夏の高校野球中止

2020年5月21日11時50分

 新型コロナウイルスの感染予防のため、第102回全国高校野球選手権大会の中止が20日に決まった。球児らは悔しさをかみしめ、全国から選手やファンを迎える阪神甲子園球場の周辺にも寂しさが広がった。

 監督と主将の1カ月ぶりの再会は、悲しい知らせを確認するためだった。

 県立社高校(加東市)の野球部の山本巧監督(47)は20日夕、田中剛太主将(3年)の自宅を訪れた。

 「中止になったな……」。そう話し、がっちりと握手をした。「このつらさを糧に、未来を切り開いてほしい」と語りかけた。

 田中君は1年生の時から試合に出てきた。昨夏は4強をかけた試合で1点リードしていたが、自分の前で大きくはねたゴロが安打に。その後、同点になり、逆転された。今年は甲子園を目指す最後の夏だった。

 「大会があると信じてやってきた。とにかくやりたかった、という思いはある」と、言葉に詰まりながら語った。

 県立長田高校(神戸市長田区)の永井伸哉監督(48)は、トレーニングメニューなどを共有するアプリで部員35人へメッセージを送った。「甲子園という目標はなくなりましたが、『兵庫県で優勝する』ことに目標を置き換えて、(中略)このチームが終わる最後の瞬間まで頑張ろう!」

 休校中も、喜田将生(しょうい)主将(3年)は、トレーニングメニューと一緒に「早くみんなと野球がやりたい」などと思いを書き込んできた。グラウンドで練習ができず、部員のモチベーションを保つのに苦労するという。しかし「みんなと練習が出来ない環境が野球に対する気持ちを強くさせた」とも話す。「安全な形でできる大会があるなら準備したい。自分たちは大会があると信じている」

 中止になった春の選抜大会も含め、5季連続の甲子園出場を目指していた明石商(明石市)の狭間(はざま)善徳監督(56)は「命が一番大事なので中止は致し方ない。ただ、甲子園を目標に頑張ってきた3年生の気持ちを考えると残念です」と語った。中止については、学校が再開されたときに、選手と直接顔を合わせて話すつもりだ。

 東洋大姫路(姫路市)の藤田明彦監督(63)は「やってくれるのではと期待していた。どう子どもたちに伝えるか考えている。顔が見られないのがつらい。かける言葉が難しい」。広納翔貴(ひろのうしょうき)主将(3年)は、電話での取材に「悔しい思いがあるが、こればかりは仕方がない。1、2年生は次の大会が残っている。自分たち3年生の思いも背負ってほしい」と話した。

     ◇

 162校が加盟する県高校野球連盟の福留和年理事長は「残念でしょうがない。その一言に尽きる」と話した。県高野連による独自の大会については、「開催してあげられるものなら、何らかのかたちで開催してあげたい。これがみんなの思い。越えなければならないハードルは多いが、検討していきたい」と語った。

関連記事

アクセスランキング

注目動画

一覧へ