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新潟)「最後の夏、やりきる姿見たかった」 甲子園中止

2020年5月21日11時37分

 第102回全国高校野球選手権大会と、7月11日に開幕予定だった新潟大会の中止が決まった。春の選抜大会に続き、球児の晴れ舞台がなくなったことに、県内の関係者は「残念だ」と落胆した。新型コロナウイルスの影響で、部活動の休止が続き、本格的な練習ができない現状では「けがのリスクを考えると中止も理解できる」と受け止める声も出た。

 「甲子園をかけてプレーする姿や甲子園で元気に野球をする姿が見られなくなってしまった」。大会中止の発表から数時間後、加茂暁星(加茂市)の高橋諒監督(26)は、寮で生活する部員を集め、こう伝えた。選手たちは無念さをかみしめるように監督の言葉を聞いていた。

 昨秋は県大会で3位に入り、北信越地区大会に出場。佐藤健主将(3年)は「冬のつらい練習も夏の甲子園出場という目標があったので乗り越えられたのに」と悔しさをにじませた。将来は高校野球の監督になることが目標だ。「いつか夢だった甲子園の土を踏みたい」

 昨夏の新潟大会を制した日本文理(新潟市西区)の鈴木崇監督(39)は「(中止は)ある程度覚悟していたが、正式に決まるとなると無念」。昨秋の県大会で初戦敗退し、苦い思いを味わい、「借りを返す」との思いを強くしていた。休校期間中も、生徒主体で学年やポジション別に分かれてビデオ通話によるミーティングを行うなど、夏に向けできることを続けてきた。1997年に同校の選手として甲子園に出場した鈴木監督は「昨夏はアルプススタンドで応援していた選手も多い。甲子園の舞台を感じて欲しかった」。

 「致し方ないが、やるせない」と話すのは昨夏ベスト4の新潟(同市中央区)の後藤桂太監督(53)。活動休止中は、ほぼ毎日メールで部員とやりとりし、自主練習のアドバイスを送るなどしていた。中止の可能性があるなかでも、選手からは「最後まで諦めません」「状況は厳しいですが頑張ります」とメールが届いていたという。「これまで全力を尽くしてきたことは無駄にならないと伝えたい」

 北越(同区)の小島清監督(45)は「まともな活動ができていないこと、生徒の健康面を考えると、中止も理解できる」としたうえで、「監督としては、最後の夏に生徒が野球をやりきる姿を見てみたかった」と複雑な思いを口にした。

 昨秋の県大会で優勝し、続く北信越大会で4強入り。好成績で勢いをつけ、「春も夏も優勝しよう」と冬場の練習に取り組んできた。「練習の成果を発揮する機会がなくなってしまったのは残念」と語った。一方で、2月末から約3カ月間部活動ができなかったことに触れ、「練習ができていない中で7月の開幕となると、けがや熱中症のリスクは高まっていたと思う」とも述べた。(長橋亮文、谷瞳兒)

 ■「次へ準備を」 県高野連会長

 新潟県高野連の富樫信浩会長は20日の記者会見で、中止は「感染拡大防止のためには致し方ない」と述べた。最後の大会となるはずだった3年生には「あきらめきれない判断だと思うが、状況をしっかり理解して、次のステージに向けた準備をしていただきたい」と話した。

 県高野連による独自の大会については「開催するか、しないかも含めてこれから検討していく」とした。開催する場合も、日程や感染拡大防止の観点からは、トーナメント形式は難しく、「ほとんど練習試合程度になると考えられる」とした。今後の新型コロナウイルスの流行状況など、社会的な情勢を踏まえ「県教育委員会など関係機関と連携しながら、(各チームの監督からなる)監督部会の幹事会で意見を聞いた上で、県高野連の理事会で決定していくことになる」と説明した。(緑川夏生)

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