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大阪)夏の甲子園中止、「野球王国」に衝撃広がる

2020年5月21日09時30分 朝日新聞デジタル

 今夏の全国高校野球選手権大会と、その代表校を決める大阪大会の中止が決まった。「覚悟はしていたけど、くやしい」。甲子園を目指してきた球児や関係者らは声を落とした。

 創部3年目で夏の大阪大会初勝利を目指していた羽衣学園(高石市)。朝西知徳監督(55)は「甲子園への出場や試合での勝利は『目標』の一つだが、野球をする本来の目的は自己鍛錬。人間として成長する機会ととらえたい」と話す。

 チームは昨年秋に公式戦初勝利を挙げ、勢いに乗っていた。3年の牧野義大(よしひろ)主将(18)は「創部に努力した先輩方に夏の1勝をプレゼントできないのは悔しいが、積み上げてきたことを無駄にせず、しっかりとした終わり方ができるようにしたい」と語った。

 南大阪代表として100回大会に出場した近大付(東大阪市)。夏の甲子園は過去5回出場した。藤本博国監督(49)は「2年前の出場で高校野球の歴史を身にしみて感じただけに、今回の中止は残念で仕方ない」と声を落とす。

 部員は夏を目標に自宅などでトレーニングを続けてきた。藤本監督は「部員の気持ちを考えると無念だが、野球人生はこれからも続く。前を向いて野球に取り組ませたい」と話した。

 市岡(大阪市港区)は府内で唯一、第1回から大阪大会への出場を続けてきた。部員は家で素振りや筋トレなどに励み、LINEで報告し合ってモチベーションを高めていた。

 野口諭史監督(38)は「どう受け入れたらいいのかわからない。言葉がない」と声を詰まらせる。「高校野球をつくってきた皆勤校の野球部員であることには変わりない。必死で努力をしてきた部員たちには誇りを持ってほしい」

 3年の森田周太郎主将(17)は「夏の大会があると信じて、できることをやってきたので悔しい。昨年の夏の大会は経験したので、後輩には夏でしか味わえない緊張や喜びの経験を伝えたい」と語った。

 夏の甲子園を5度制した大阪桐蔭(大東市)の西谷浩一監督(50)は「覚悟はしていたが、中止を聞いた時は3年生の顔が浮かんで胸が苦しくなった」。

 寮で暮らす部員には自身の口から伝えるつもりだが、「(出場予定だった)春の選抜大会が中止になった時は『夏がある』と伝えた。今回はどんな言葉をかけても穴は埋められない」。それでも、何とか部員が前を向けるように方法を考えたいという。

 「甲子園で優勝するために大阪桐蔭に来た子たち。1日や2日で気持ちは切り替えられないと思うが、寄り添って今後の野球人生の道標を作ってあげたい」(白木琢歩、山中由睦、鈴木智之)

     ◇

 府高校野球連盟の伊原登・専務理事は「非常に残念だが、新型コロナウイルスの感染状況を見つつ、意見を出し合った結果だ」と話した。

 甲子園への代表校を決める大阪大会は中止となったものの、「選手には球場でプレーさせてあげたい」として、府高野連として独自の大会を開く方向で検討するという。

 ただ、国の緊急事態宣言が続いており、府内の大半の高校は練習すらできていない。伊原専務理事は「事故防止のためにも最低1カ月程度は練習する必要があるだろう。授業や部活動の再開時期、感染予防対策など、いろんな条件を踏まえつつ、大会が実施できるか判断したい」と述べた。(辻健治)

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