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愛媛)やるせない夏 高校野球、全国・地方大会中止に

2020年5月21日09時30分

 今夏に阪神甲子園球場で開催予定だった第102回全国高校野球選手権大会の中止が20日、決まった。代表校を決める、愛媛を含む全ての地方大会も中止に。新型コロナウイルスの影響で、目標としていた夏の晴れ舞台に立つことがかなわず、愛媛県内の球児や指導者はやるせない思いを語った。

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 「もう一度甲子園に行って校歌を歌いたかった」

 昨夏の愛媛代表、宇和島東。愛媛大会決勝で決勝打を放ち、甲子園の切符を自らたぐり寄せた赤松拓海主将(3年)は、部長を通じて今の気持ちを語った。「去年ベンチに入っていなかった同級生で今年にかけていた友達の気持ちを考えると、余計につらい」

 昨春から母校を率いてきた長滝剛監督(40)が報道陣の取材に応じ、「今は命が大事だという正論は生徒に言えない」と、やり切れない思いを語った。「正論で生徒を押しつぶしても、悔しさを昇華させる言葉にはならない」

 3月から臨時休校が続き、練習ができたのは4月初めの数日間。1カ月ぶりにグラウンドに集まった部員たちを見て、長滝監督は舌を巻いたという。新チーム発足当初の昨秋よりも、打球が速く、よく飛んだ。「手を抜かない子たち。選手のモチベーション維持は気にする必要がないと感じた」と振り返る。

 再び休校に入る際、「いつか試合ができると信じて、いつでも再開できるようにしよう」と呼びかけた。練習再開のめどは立たないが、自主トレーニングの報告は部員たちから毎日受けている。「甲子園という目標がなくなっても、手は抜かない。できる限りのことをしていく」(照井琢見)

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 昨夏の愛媛大会決勝で宇和島東に敗れ、準優勝だった松山聖陵。松山市内のグラウンドで、荷川取(にかどり)秀明監督(38)が3年生30人を集めて「残念な結果になったが、野球で自分を高めてきた事実には変わりない」と中止決定について説明した。

 雪辱を期していた岸田明翔(あきと)主将(3年)は「昨夏の大会で最後の打者となったのが忘れられない。甲子園に出て、先輩に報告したかった」と話した。それでも「ここで人生が終わったわけではない。良い社会人になる努力は続けたい」と前を向いた。(天野光一)

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 「残念な報告をせんといかんことになりました」。松山市内の済美グラウンドでは20日夕、中矢太監督(45)がウォーミングアップを終えた野球部員たちを集め、大会中止を伝えた。

 済美は2年前、第100回の記念大会で全国ベスト4の大躍進。昨夏の愛媛代表は逃したが、昨秋の県大会で優勝し、2年ぶりの夏の甲子園を目指していた。

 中矢監督は「3年生はこの2年間、甲子園に向かって頑張ってくれた。その事実に変わりはない。気持ちの整理が先生もつかない。でも受け止めるしかない」と話しかけた。この日は長い練習自粛期間から明けたばかり。部員たちは中矢監督の目をじっと見て、静かに話を聞いていた。

 中矢監督は報道陣に対し「(部員の様子を見ると)やはりつらい。チーム一丸となってやってきたが道半ばにして、という思い」と心情を語った。今後については「選手や保護者らと相談しながら、3年生にとって一番良い形を見つけたい」と話した。(寺田実穂子)

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 愛媛県高野連の忽那浩会長は「最大の目標である全国大会出場の夢がたたれ、懸命に練習に励んできた生徒、保護者、指導者の皆様の心中を察し、心を痛めております」とのコメントを出した。県の今後の方針については21日の運営委員会で審議するという。

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 済美OBでプロ野球・楽天の安楽智大投手(23)は「選抜がなくなった時点でみんな夏を目指してやっていたと思うので、目指す場所がなくなってしまったのは残念です。特に、3年生は3年間やってきた集大成を出す機会がなくなってしまった悔しさがあると思います。高校野球で学んだことは、野球以外でも必ず生かせると思うので、大学生や社会人になったときに生かしていってほしいです」とコメントした。

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