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大分)夏の甲子園中止 県内球児たちも無念にじませ

2020年5月21日09時00分

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、夏の全国高校野球選手権大会の中止が決まった20日、大分県内各校の監督や選手たちも無念の思いをにじませた。県高野連の佐藤直樹理事長は、慎重な姿勢を見せつつも県独自の大会開催を検討することを明らかにした。

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 明豊の3年生の野球部員32人はこの日、練習後にグラウンドで川崎絢平監督(38)から大会中止を告げられた。部員たちは言葉少なで、解散後には涙をぬぐう姿もあった。

 川崎絢平監督(38)は、「大人として、先輩として、なんともしてやれないのが申し訳ない。『ごめんね』という感情でした。時間をかけて寄り添い、じっくり話していきたい。『明豊にきて良かった』『高校野球やって良かった』と思って卒業できるように」と話した。

 選手たちは選抜大会が中止となった後も、夏の甲子園での「日本一」を目指して練習を続けてきた。若杉晟汰主将(3年)は「中止になるかもと思っていたら意味がないと、全員で集中して練習してきた。すごく悔しい。自分たちにはどうすることもできない。受け止めるしかない」と思いを語った。

 昨春の選抜大会で甲子園を経験した布施心海君(同)は「人生の中では高校の3年間という短い期間。悔しい気持ちは残るけど、どんな形でも最後まで野球をやりきりたい。この悔しさを力にして、これからの人生を頑張っていきたい」と話した。(中沢絢乃)

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 「甲子園に立ちたいという気持ちはどこより強くなっていた。1%でもある可能性を信じ、前を向いていこうと声をかけていたのに」。大分商の渡辺正雄監督(47)は中止決定を受け、硬い表情で語った。

 エースの川瀬堅斗主将ら現在の3年生が入部した2018年、夏の大分大会で3回戦敗退。昨夏は決勝まで進みながら、あと一歩で甲子園への切符を逃した。悔しさをバネに臨んだ秋の九州大会では準優勝。春の選抜大会で念願の甲子園の舞台に立つはずだったが、新型コロナウイルスの影響で中止となり涙をのんだ。

 今年度は4月8日に学校が始まったが、感染確認が県内でも相次いだことから同17日には休校に。今月11日に再開したが、分散登校で練習は学年ごとになった。「グラウンドでは野球に集中し、表情に出さないのが今のチームのモットー」と渡辺監督。大会開催は見通せない中でも、選手たちは黙々と個別練習に取り組んでいたという。

 今後について渡辺監督は「3年生にはプロ、大学、社会人といろんな進路を目指す選手がいる。これからどれだけ関わり、選手たちの道しるべになれるだろうか」と語った。(寿柳聡)

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 夏の甲子園を目指す大分大会で2連覇中の藤蔭(日田市)は、中止決定を受け、校内で竹下大雅監督(27)と平川翔太郎主将(17)が会見した。

 竹下監督は「社会情勢を見てある程度覚悟はしていたが、実際に中止と聞くと言葉にならない思いだ。とくに3年生の気持ちを思うと」と漏らした。

 現在、部員は3年生が22人。1、2年生の計73人とともに練習を続けているという。少人数に分かれ、素振りや坂道ダッシュを中心に汗を流している。平川主将は「頭の中の整理がつかない。自分たちは先輩に比べ体が小さいので、足を絡めた攻撃で、いいチームに仕上がっていたのですが」と話した。

 同校は2018年に28年ぶりに夏の甲子園に出場。昨年は就任初年となる竹下監督の下で大分大会を勝ち抜き、2年連続の甲子園出場を果たしたが、いずれも1回戦で敗退している。

 竹下監督は「3連覇を狙い、甲子園での初勝利を目標にしてここまでやってきた。大会中止という経験したことのない事態を、選手たちがどう受け止めているのか。どう言葉をかけてあげたらいいのか……」と言葉を詰まらせた。(近藤康太郎)

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