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群馬)選抜中止にため息と落胆

2020年3月12日11時00分

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 憧れの大舞台でのプレーは夏にお預けになった。阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で19日に開幕を予定していた第92回選抜高校野球大会は開催中止が11日発表された。出場が決まっていた健大高崎と桐生第一の群馬県勢2校はそれぞれ記者会見を開き、監督や選手らからは深いため息と落胆の声が漏れた。

     ◇

 中止発表直後の午後6時過ぎ、群馬県高崎市中大類町の健大高崎の校舎玄関で記者会見が始まった。OBの巨人・湯浅大選手や山下航汰選手らが贈った出場を祝うコチョウランが近くに多数並べられていた。

 青柳博文監督と戸丸秦吾主将(2年)ら出席者全員がマスク姿。報道陣にも着用を求めた。監督らと報道陣の距離も2メートル離した。

 戸丸主将は背筋を伸ばしながら話した。「今は気持ちが追いつかなくて、心と体が別々な感じ」

 健大高崎は昨秋の県大会3位から関東大会を制覇。明治神宮大会では各地区の優勝校を次々破って準優勝した。甲子園出場は2017年春以来で、3年遠ざかっていた。「甲子園という舞台がさらに遠くに感じた」「まだ自分たちには夏がある。甲子園に出たい気持ちをどれだけ強く持てるかを、みんなに浸透させたい」

 目標を問われると「変わりません。全国制覇です」と言い切った。

 5日までの期末試験終了後、他の部活動は軒並み中止となる中、硬式野球部は一部のメンバーで練習を再開していた。「ほかのスポーツも中止が相次いでおり、野球だけというのもある。仕方がない。人命が一番大事」。青柳監督は淡々と話した。

 11日午前の練習では、選手に「どうなるか分からないが、精いっぱい頑張ってきた。結果を待とう」と伝えたという。「今後もできることをやりながら、選手と甲子園を目指したい」(山崎輝史)

     ◇

 「甲子園第一で練習してきた選手たちのことを思うと胸が痛む。目標にしてきた大会が直前でなくなったことを思うと簡単ではないが、少しずつ気持ちを切り替えていきたい」。桐生第一の今泉壮介監督は冷静に話した。

 群馬県桐生市小曽根町の同校でも、中止決定を受けて記者会見が開かれた。休校期間中のため、部員たちはそれぞれの自宅や寮で決定を待った。

 今泉監督と佐藤秀太郎部長は学校の事務室でテレビの速報で中止を知った。すぐに佐藤部長が広瀬智也主将(2年)に電話で伝えると、言葉少なに「(夏に向けて気持ちを)切り替えます」と落胆した声で話した。佐藤部長は「まずは時間をかけて主将として自分の気持ちと向き合って、切り替えていこう」と励ましたという。

 昨秋の群馬県大会で前橋育英を破り優勝。関東大会初戦は桐光学園(神奈川)を圧倒し、準決勝は準優勝の山梨学院相手に1点差の惜敗で、全国で上位を目指す自信をつけていた。

 ここ1週間は練習時間を午前か午後のどちらかに絞り、普段通りの練習を続けてきた。選手の体調を職員らがスマートフォンのアプリで毎日チェックするなど、体調管理にも細心の注意を払っていた。

 味戸克之校長は「今まで頑張ってきた野球部の生徒たちに最大限の敬意を表したい。最後まで実施の方向で努力してくれた日本高野連にも感謝したい」と語り、「これで終わりではない。学校を挙げて応援する。夏は甲子園に行けるよう頑張ってほしい」と話した。(松田果穂)

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