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福島)磐城無念「力に変える」 センバツ中止

2020年3月12日11時00分

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 46年ぶりの「センバツ」はかなわなかった。11日、選抜高校野球大会が新型コロナウイルスの影響で中止と決まったことで、21世紀枠で出場予定だった磐城に衝撃が走った。木村保監督は悔しさをにじませ、地元のいわき市民からは落胆の声が相次いだ。

 「残念だが、今の社会情勢を考えるとやむを得ない」。この日、午後6時半ごろから同校で報道陣の取材に応じた木村監督は、唇をかみ締めた。

 この40分ほど前、日本高校野球連盟から中止の知らせを受けた。岩間涼星主将(2年)に電話で伝えると、かみしめるように「はい、わかりました」とだけ答えたという。

 木村監督は「ショックだと思うが、岩間は部員たちに『大会がどうなっても、今の練習は絶対夏につながるから』と言っていた。頼もしいです」と話した。部員たちへの精神的なケアについて検討するという。

 磐城は国の要請で休校となって以降、グラウンドでの通常練習を中止。選手たちが自主的に集まり、保護者が市内のグラウンドを借りて練習を続けてきた。

 4日に無観客試合での実施に向けて準備する方針が示された時には、阿部武彦校長は「子どもたちの夢がついえなくてよかった」と胸をなで下ろしていた。

 それが一転して中止に。木村監督はこの日の取材に対して「こういう事情での中止は仕方ない。結果を受け止め、力に変えていくしかない」と語った。

 阿部校長は、震災や昨年10月の台風19号の被害にふれ「生徒たちはさまざまな厄災を乗り越えて選抜大会の枠を手にした。夏に向けて、次なる戦いに進んでいってほしい」と話した。

 大会の中止決定に、野球部OBや地元からは落胆の声が上がった。

 県高野連顧問で、49年前に磐城が夏の甲子園で準優勝した際のメンバーだった宗像治さん(66)はテレビの速報で大会中止を知り、「残念で仕方がない」。

 今大会が開催されていたら、磐城の試合当日は球場で後輩たちに付き添う予定だった。宗像さんは「この悔しさをバネに、夏の大会を勝ち抜いてもう一度甲子園をつかんでほしい」と話した。

 磐城の選手らは昨春から、市内の学童保育クラブで小学生たちに野球を教えたり、一緒に遊んだりする活動をしている。クラブの支援員水谷加代子さんは「自分のことのように悔しい」。

 先月には、選手たちに感謝の思いを込め「必勝」「楽しんでください」などといった子どもたちの応援メッセージを書いた布をプレゼントしたばかり。水谷さんは「選手たちは優しくて、礼儀正しい。選抜に選ばれるだけのチームなんだと胸を張ってほしい」と話した。(飯島啓史、古庄暢)

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