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鹿児島)残念…夏へ期待 選抜中止 鹿児島城西OBら

2020年3月12日09時00分

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 「聖地でプレーさせてあげたかった」「夏に向け頑張ってほしい」。新型コロナウイルス対策で選抜高校野球大会の中止が決まった11日、春夏通じて初の甲子園出場となる予定だった鹿児島城西高野球部を見守る関係者から、部員の無念さを思いやる声があがった。

 「遠い聖地かな」。選抜大会中止のニュースが駆けめぐった11日午後6時すぎ、日置市にある鹿児島城西野球部のグラウンドで、佐々木誠監督(54)が取材に応じ、中止となった心境などについて聞かれ、そう言った。「残念だが決まったことには従うしかない」「夏に向け、後悔のないよう調整したい」。約5分の会見中、時折、言葉を選びながら淡々と語った。

 同日夕、大会中止の一報を記者から電話で伝えられた鹿児島城西野球部の保護者会会長の前野健二さん(41)は「やむをえないと思う一方、やって欲しかったという思いもある。一口では言い表せない」と複雑な心の内をのぞかせた。

 「残念です。延期するとか、どうにかならなかったものか」。鹿児島城西の野球部OBで、霧島市でケーキ店を営む神野真一さん(42)はそう悔しがる。

 初出場が決まったときは、野球グラウンドを模した扇形の特製ケーキを部員たちに贈った。父親は鹿児島城西の前身、照国高校の卒業、息子も鹿児島城西に通う。親子3代で鹿児島城西にゆかりがある。甲子園には3人そろって応援に行く予定だったという。「選手たちは悔しい思いをぜひ、夏にぶつけてほしい」と励ます。

 寮生の多くが散髪に通う日置市伊集院町の理髪店「ヘアーサロン慎」の西郷光一(ひろくに)さん(34)は「本当に残念ですが、仕方ない」。髪形にこだわりをもつ部員も少なくないという。寮生の部員たちの多くは練習帰りに店に立ち寄り、帰りは西郷さんが車を運転して寮まで送ることもあったという。

 選抜出場が決まったとき、古市龍輝主将からラインで連絡があった。「すごくうれしかった。みんなのことは知っているし、ずっと応援していたから」

 新型コロナウイルスの感染が広まり、大会の中止もうわさされるとき、散髪に訪れた古市主将が「開催してほしい」と心配する姿も見た。「夏に向けて頑張って欲しい。格好いい髪形を提供できるよう、自分も頑張りたい」と話した。

 鹿児島城西の野球部員や保護者らがよく訪れていたという「焼肉なべしま伊集院店」の石橋圭吾副店長(49)は「地域の人も楽しみにしていたのでとても残念」と話した。

 部員らは試合の祝勝会などで店を訪れていたといい、選手1人当たり4~5杯のごはんや、5~6人前の肉を平らげた。選抜出場が決まったときも、店に来たという。「また夏に向け、当店の焼き肉を食べて好成績を残して欲しい」とエールを送った。

 部員のけがを治療した鹿児島市の男性医師(51)は「甲子園で思い切りプレーしてほしかった。甲子園は初出場。試合をやらせてあげたかったが、この状況では仕方がない」と声を落とした。

 鹿児島城西の4選手を鹿児島育英館中学時代に指導した野球部監督の森永顕悟教諭(36)は「こういう状況なので致し方ない」と残念そう。

 4選手はいずれも中学時代、全国大会に出場したが16強で敗退。中学では果たせなかった「全国制覇の夢」を佐々木監督のもとでかなえようと鹿児島城西に進んだという。「夏、必ずやってくれると思う」と期待を込めた。(木脇みのり、小瀬康太郎、町田正聡)

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