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香川)新しい練習、効果着々 選抜出場決めた尽誠学園

2020年3月10日09時30分

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 JR善通寺駅(香川県善通寺市)の南東約1キロ。住宅が点在する田園地帯に、尽誠学園高校の野球部のグラウンドがある。

 新型コロナウイルスの影響で練習を中止し、帰宅していた部員たちが、ここに戻ったのは5日。選抜大会が、無観客試合で開かれる可能性が出てきたためだ。部員55人のほとんどが隣の寮に住むが、選手と記録員ら24人だけが帰ってきた。

 「こんな状況でも野球をさせてもらっていることに感謝し、一日の練習を大切にします!」。6日ぶりに組んだ円陣で、エースの村上侑希斗君(2年)が大きな声で宣言した。ほかの部員らも順番に、その日の目標を叫んでいった。

 昨夏の香川大会で敗れてから、本格的に始めたことだ。西村太監督(40)が、指示に頼らず、自ら考えて動けるようになってほしいと導入した。

 もう一つ新しいのは、点差をつけて始める紅白戦。部員をレギュラーと控えに分け、控えのチームに3~4点を加える。ここ数年、逆転負けが多く、粘り強さを身につける目的がある。

 効果は、昨秋の県大会で表れた。準決勝の英明戦は五回までで0―4。相手投手に癖がないかを話し合った。「3球目はカーブが多い」など次々と意見が出た。

 六回、みんなの意見を聞いた福島武颯士(むさし)君(2年)が走者一掃の二塁打を放ち、3点を返した。その後、逆転にも成功。主将の菊地柚(ゆず)君(2年)は「今は、逆転できる自信がある」と意気込む。

     ◇

 寮から歩いて15分ほどのコンビニには、部員らが「お父さんみたいな存在」と慕う店長がいる。セブンイレブン善通寺生野町店の金谷正史さん(42)だ。

 5年前にオープン。買い物に来る部員らに、めざしていることを聞くと、「県大会優勝」という答えが多いのに驚いた。ほとんどが県外から来ているし、全国制覇を狙っていると思っていたからだ。

 部員が来るたび、「甲子園めざせよ」と声をかけ、部の活躍が書かれた新聞記事の切り抜きを見せた。部員らも次第に、「甲子園」を口にするように。1年の時から通う川崎風汰君(2年)は「店長の一言で意識が変わった」と言う。

 金谷さんは選抜大会が開かれても、応援には行けない。しかし、「店が営業している24時間ずっと、心の中で応援している」と笑顔で話した。(長妻昭明)

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