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45年ぶり保土ケ谷の夏 かつてはタツノリもドカベンも

2020年2月16日14時00分

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 「保土ケ谷の夏」は45年ぶりになるそうだ。今夏の第102回全国高校野球選手権神奈川大会について主催者が10日、開会式と決勝をサーティーフォー保土ケ谷球場で開催すると発表した。45年前の1975(昭和50)年と言えば、東海大相模2年だった原辰徳・現プロ野球巨人監督が、2年連続の甲子園出場を決めた夏になる。

 当時の記録を調べると、45年前の決勝は7月27日。東海大相模が五回、3番を打つ原の中前適時打で1点先制し、七回にも原の中犠飛などで2点を加えた。投げては2年生左腕の村中秀人・現東海大甲府監督が3安打完封し、6―0で日大藤沢を下している。

 前年夏は永川英植投手を擁する横浜を決勝で下し、甲子園でベスト8入り。75年春は準優勝に輝いた東海大相模は、実力、人気とも抜群で、決勝があった保土ケ谷球場には超満員の約1万8千人が詰めかけたという。翌76年は準々決勝からプロ野球大洋(現DeNA)の本拠球場で、収容人数の多い川崎球場を使用することにした。横浜スタジアムが完成するのは3年後の78年。その年に初めて夏の神奈川大会のメイン球場になった。

 当時、ぼくは小学生。甲子園での東海大相模の活躍に胸を躍らせる一方、水島新司さんの野球漫画「ドカベン」で、主人公の山田太郎らが県内のライバルと激闘を繰り広げる舞台としても「保土ケ谷」の名に親しんだ。彼らが1年夏の神奈川大会決勝で、岩鬼正美がスコアボードの時計に当てる特大の先頭打者本塁打を打ち込んだのも、保土ケ谷球場だった。

 94~96年に改修される際には、水島さんが「スコアボードといい、バックネット裏のアーチ形のひさしといい、独特の球場だった。僕にとっては甲子園以上の球場でしたよ」と残念がったが、美しいたたずまいは変わらない。だから、今でもこの球場に行くと、何だかワクワクするのだ。

 56年ぶりに東京五輪が開催される夏。野球・ソフトボール競技の会場となる横浜スタジアムが使用できないのはしょうがない。収容人数(1万4817人)の少なさはちょっぴり不安だけど、「保土ケ谷の夏」もきっと忘れられない夏になる。大先輩の原辰徳さんや「ドカベン」に負けないプレーや熱戦を、たくさん見せて欲しい。(編集委員・安藤嘉浩)

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