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イチローさん、なぜ資格回復が必要? 母校で指導可能に

2020年2月7日19時44分

朝日新聞DIGITAL

 大リーグ通算3089安打を記録し、昨年3月で現役を退いたイチローさん(46)=本名、鈴木一朗、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=の高校、大学野球部での指導が可能になった。

 日本学生野球協会の資格審査委員会が7日、東京都内であり、昨年末の学生野球資格回復に関する研修を受けたプロ野球経験者125人のうち、申請があったイチローさんら94人が学生野球資格を回復した。

 研修を受講する申請書に、「(学生野球の)役に立ちたい」と記していたというイチローさん。今回の認定でイチローさんは、母校の愛工大名電高(愛知)なら8日から、指導ができる。母校以外の学校も、日本高校野球連盟や全日本大学野球連盟に指導者登録をすると、指導が可能だ。

 高校、大学などのアマチュア野球とプロ野球とは、プロ側の強引な選手引き抜きで長く断絶状態にあった。1980年代に入ると関係改善が進み、元プロが高校教諭として10年以上在職することを条件に指導が可能になる「教諭特例」ができた。

 教諭特例は94年に在職5年、97年に在職2年と次第に短縮。2013年からは研修会を受講し、学生野球資格を回復すれば高校、大学野球部の指導者になれる現在の制度が始まった。

 さらに昨年末の研修会から、プロ球団の退団者だけでなく現役の選手や球団職員らも受講が可能になった。球団に所属している間は学生の指導はできないが、イチローさんの場合はアマチュア選手のスカウト活動をしておらず、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターとしての球団勤務も常態化していないという点に加え、これまでの野球界への多大な貢献も考慮された。

 資格回復制度はイチローさんの受講で関心を呼び、プロ野球出身者の一部からは「プロがアマに教えるのにどうして研修が必要か」などとの声もあがった。日本学生野球協会の内藤雅之理事は「高校野球の監督は教員が95%、学校職員が3%、外部が2%という事実がある。研修では現在の学校教育の現場について最低限知っておいてほしいこと、ルールなどを解説している」と理解を求めた。(山下弘展)

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