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高校球児の「情報格差」なくしたい 慶大生の挑戦

2020年2月4日10時53分

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 高校野球の「情報格差」を解消しようと、1人の大学生が「神奈川高校球児プロジェクト」というシンポジウムを企画した。野球の技術向上のほか、進学、その先の目標まで提供できれば、という内容だ。昨年12月の第1回は約150人が参加。2月16日には第2回を予定している。

 シンポジウムは講演会と交流会の2本立て。企画、運営を1人でこなす慶大4年の三島祐司さん(22)は、「高校生にはいろんな選択肢がある。野球がうまくなってほしいのはもちろんですけど、知らない世界に触れて、新しい可能性も知ってほしい」との思いから、招くゲストにはこだわった。

 昨年12月の第1回は東大の小林大雅投手(横浜翠嵐高出身)、筑波大の井口史哉内野手(県立相模原高出身)のほか、アフリカに留学経験のある学生、理学療法を研究する学生をゲストに招いた。2月16日に開催する第2回では、立大の宮崎晃亮投手(県立相模原高出身)、BCリーグ群馬の田代大輝投手(県立商工高出身)に加え、起業した学生も呼ぶ。

 県立川和高出身の三島さんは、慶大野球部の投手だった。強豪私立高出身の部員たちが見せる、野球へのひたむきな姿勢に4年間、刺激を受け続けた。「プロにいった郡司裕也(中日、仙台育英高出身)や津留崎大成(楽天、慶応高出身)らを間近に見ていて。特に津留崎とは1年生のころから一緒に練習していたのですが、どんなに苦しくても楽しそうに努力する姿に影響を受けました」

 公立高ではめったにいない存在が、強豪私立には普通にいる。ロールモデルとなる人物の取り組みや、考えをシンポジウムを通じて知ってもらうことで、強豪私学以外に通う球児たちのレベルアップにつながるのではと考えた。

 就職活動での挫折も、シンポジウムの内容を考えるきっかけになった。いくつかの企業から内定はもらったが、第1志望には落ちた。なぜこの会社に入りたいのか、この会社で何をしたいのかを問われたとき、明確に答えられなかった。

 「僕は野球と勉強の人生でした。やりたいことは自分の中からしか出てこない。だから、選択肢をたくさん知っていたほうが、やりたいことがみつかりやすい。しかも、高校生って忙しい。家と学校の往復で、会う大人は親か先生。それ以外の方と関わってないと、多くの選択肢が見えてこないと思いました」

 三島さんはもう1年、大学に残って就職活動をやり直す。高校生も本格的な野球シーズンに入るため、神奈川でのシンポジウムはここで一区切り。「無事就活が終わって、また野球がオフになる12月くらいに開催できれば。3月には仲間が沖縄で同様のプロジェクトを開くので、広がっていったらいいな、と」と三島さん。全国の高校生に、目標と情報を等しく届けたいと考えている。

 神奈川高校球児プロジェクトは2月16日、横浜市西公会堂(横浜市西区岡野1の6の41)で18時から。参加費500円。沖縄高校球児プロジェクトは3月4日、浦添市てだこホール(浦添市仲間1の9の3)で18時30分から。参加費500円。両プロジェクトとも、詳しい情報と申し込み方法はツイッターで発信している。(山下弘展)

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