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埼玉)旧市立川口野球部、9年越しの引退試合

2019年12月10日03時00分

 旧市立川口高校(埼玉県川口市朝日5丁目)の硬式野球部OBが今月、東日本大震災の影響で現役時代に開けなかった「引退試合」を同高グラウンドで行った。同校を含む川口市立高校3校の統合再編に伴う校舎解体などの工事が、本格化するのを前に開いた。9年越しの実現となった。

 旧市立川口の硬式野球部では、毎年3月に引退試合を開くのが恒例だった。しかし、2011年卒業生を対象とした引退試合は、東日本大震災のため、開催できなかった。これまでも計画が持ち上がっていたが、立ち消えになっていた。

 一方、旧市立川口は、同じ市立高校の川口総合、県陽と統合再編され、18年4月に「川口市立」が開校。校舎は川口総合に置かれ、旧市立川口では今年11月下旬から校舎などの解体作業が始まった。校舎跡地には、現在のグラウンドを拡充するなどして野球場やテニスコートを整備する計画で、21年8月に完成する予定となっている。

 こうした工事が本格的に進むのを前に、11年卒の村田尚斗さん(27)が「姿かたちが変わる前に最後に野球をやりたい」と同期らに呼びかけた。川口市立の事務員で野球部同期の日下拓哉さん(27)や、川口市立の長井秀夫・野球部総監督らの協力を得て、ようやくこぎ着けた。

 今月1日、旧市立川口のグラウンド。隅に工事用機材が置かれる中、元球児ら約20人の威勢のよい声が響いた。縦じまに「市立川口」と胸に刻まれた現役時代のユニホームをこの日のために準備してきたOBの姿もあった。

 「現役より良いんじゃない?」「お前、今日のために仕上げてきたな」。仲間同士のこんな弾む会話が飛び交った。ウォーミングアップを兼ねた練習の後の引退試合では、現役のころと同じようには体がついていかない場面もしばしば。勢いよく空振りをしたり、ゴロの捕球にもたついたりしながらも、7イニングを楽しんでいた。

 この旧市立川口を引き継いだ川口市立の硬式野球部は今、勢いがある。今秋の県大会では、ベスト4に進出した。来春行われる第92回選抜高校野球大会の「21世紀枠」の県内候補校にもなった。

 新たな野球場の完成はまだ先だが、村田さんは「新しいグラウンドでもっと強くなってもらいたい」と、後輩たちの活躍に期待を寄せた。(宮脇稜平)

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