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1週間で500球以内、3連戦回避…高野連有識者の答申

2019年11月5日21時17分

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 4月に始まった「投手の障害予防に関する有識者会議」は5日、最終答申の骨子をまとめた。投球数制限のみにとどまらない変化を求め、日本高校野球連盟などの競技団体や加盟校、そして野球界全体に対しても踏み込んだ提案をした。

 答申はまず、日本高野連と各都道府県高野連が主催する大会で、3連戦の回避や、1人あたりの投球数を1週間で500球以内とすることなどを求めた。罰則を設けない試行期間は、来春の選抜大会から3年間。罰則や、試合での運用については、今後の日本高野連での議論に委ねた。

 指導者への注文も目立つ。部員が体の異変を訴えやすいようにコミュニケーションの取り方を工夫することや、正しい投球フォームについて見識を深める。そんな常識と言っていいような内容を、あえて明文化した理由について中島隆信座長(慶大商学部教授)は「当たり前だと思われていることを、できていない人たちがいる。独りよがりな指導はもう通用しないということを明文化して理解してもらい、問題が起きたときのよりどころになれば」と説明した。

 新潟県高野連が、障害予防などを目的に今春の県大会で独自に1試合100球の制限を導入しようという一石を投じて始まった議論。会議は投球数制限だけではなく、金属製バットの性能の見直しや、野球界全体へ向けて指導者のライセンス制の検討など、多様な議論を深めた。新潟県高野連会長の富樫信浩委員は「投球数制限も、様々な視点があるなかでの話。議論が進んだことが素晴らしい。一番進みにくいスポーツだと思っていたので」と、成果について語った。

 答申は、練習での健康管理や指導者の育成、小中学生の競技団体との連携など、野球界が抱えるいくつもの問題に言及した。川村卓副座長(筑波大野球部監督)は、議論を終え、「多くの方から『野球が変わっちゃうよな』と意見を頂いたが、私としては『野球が変わっていかなければいけない』とお答えしたい」と話した。(高岡佐也子)

     ◇

■答申に盛り込まれる主な内容

【競技団体としての責務】

◆3連戦を回避(雨天などによる日程変更でやむを得ない場合をのぞく)

◆1人の投球数は7日間で500球以内に制限。来春の第92回選抜大会を含む春季大会から3年間を試行期間に

◆健康調査票の活用

【加盟校が行うべきこと】

◆過剰な練習の回避

◆体の痛みや不安を指導者に伝えられる環境づくり

◆積極的な複数投手の育成

◆正しい投球フォームの指導方法を深く学ぶ

【野球界全体へ向けて】

◆野球手帳の普及・推進

◆学童・中学野球における大会、試合数の精選とシーズンオフの導入

◆成長期のスポーツ障害早期発見のための検診システムの構築

◆野球関係団体による地域連絡協議会の結成

◆指導者のライセンス制の検討

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