広島が即戦力右腕・森下(明大)の一本釣りに見事成功した。就任したばかりの佐々岡監督は「外れくじをひく夢を見ていた。オーナーからも『正夢にならんように』と言われていた。ほっとした」と喜んだ。
やれることは全てやった。ドラフト会議2日前には、自身の先祖の墓参りをした。前日には他球団への牽制(けんせい)も兼ねて、指名選手を公表。「スピードもコントロールもいい。ほれました」と熱烈な思いを口にしていた。そしてこの日は、森下の通う明大のスクールカラーに近い紺色の新しい下着に身を包んで臨んだ。
来季、ペナント奪回に燃える監督は、投手力の強化を一つの柱に挙げており、幸先のいいスタートを切ることが出来た。現役時代100勝100セーブを記録した監督がつけていた背番号「18」についても、「1人で決められる話ではないですが、僕はあげたい気持ちでいます」。期待の大きさをうかがわせた。