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硬式始めて3年半、異色の左腕は名大初のプロ野球選手に

2019年10月17日21時23分

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 高校時代はバレーボール部、硬式野球を始めて3年半。異色の経歴を持つ名古屋大の左腕が、育成枠で地元・中日からドラフト指名を受けた。経済学部経済学科4年の松田亘哲(ひろあき)投手(22)。1949年創部の名大硬式野球部から初のプロ野球選手が誕生する。

 ドラフト会議にあたり名大は学内の豊田講堂でパブリックビューイング(PV)を実施した。名大によるとノーベル賞の発表ではPVを実施するが、ドラフト会議では初めてだという。

 「松田亘哲。投手。名古屋大学」

 松田投手の名前が呼び上げられると集まった野球部員ら150人から「おぉー」という歓声があがった。松田投手は安心した表情を浮かべ「名古屋大から初ということで大変光栄です。今は話題が先行している部分が多いですが、早く支配下登録されて1軍で登板し、地元のみなさんに実力が認められるようにがんばりたい」と抱負を語った。

 松田投手は愛知県岩倉市出身。小学1年から中学卒業まで「軟式」野球少年だった。県立江南高校では体格が小さかったこともあり「本気でやる野球はもういいかな」と、友人と一緒に見学に行ったバレーボール部に入部した。いったん野球を離れたものの、高校野球やプロ野球を見るにつけ「やっぱり野球がしたいな」との思いが募り、名大進学を機に硬式野球部の門をたたいた。

 そこからは「やるからには本気で」と、ストイックに野球に打ち込んだ。走り込み、投球動作の研究、1日5食の体作り。勉強とバイト、寝る以外はすべての時間を野球に捧げて没頭したという。

 入部時に62キロだった体重は、2年生の春には80キロ近くになり、球速もぐっと増した。最速は148キロ。左腕には珍しい速球の本格派に育ち、プロ野球のスカウトから目にとまるようになった。指導した名大野球部の服部匠監督(53)は、初めて松田選手を見たとき「バレー部出身ということで正直『本当にやれんのか』と不安だった」と振り返る。一方、指名後の記者会見では「松田は誰よりも野球が好きで、24時間365日、野球のことばかり考えてきた。その情熱から強い速球が生まれた」と、努力をたたえた。

 会見では、ドラフトの緊張も徐々にほぐれ笑顔があふれた。トレードマークの黒縁メガネにも質問が及んだ。人気野球漫画「グラゼニ」の主人公の凡田夏之介投手に似ていると言われるそうだが、本人は「意識はしていない」と笑顔。また、会見後の記者らとの雑談では、アイドルグループ「日向坂46」が心の支えだと22歳の素の表情ものぞかせた。「本当に励まされてここまで来られた」と話すと、また、笑顔が広がった。

 松田投手の次の登板予定は19日。愛知大学野球の秋季リーグ3部優勝決定戦で愛知淑徳大学と対戦する。名古屋商科大学グラウンド(日進市米野木町)で午前10時に試合開始予定だ。(佐々木洋輔、竹井周平、上山浩也)

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