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兄弟?ライバル? 「ろうき」と「のぶ」、プロの舞台へ

2019年10月17日13時36分

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 最速163キロの佐々木朗希(ろうき、岩手・大船渡)と夏の甲子園準優勝の奥川恭伸(やすのぶ、石川・星稜)。17日にあるプロ野球のドラフト(新人選択)会議で注目が集まる2人の高校生右腕は、すこぶる仲がいい。

 出会いは4月にあった高校日本代表の研修合宿だった。初対面の後、佐々木の印象を問われた奥川は、ニコリと笑って答えた。「かっこいい。すごく背も高いし」。横で聞いていた佐々木は少しかたい表情で、「(奥川は)自分より実績は上ですし、経験値も違う。自分に無いところを学びたい」。岩手の公立校で全国の舞台に立ったことのなかった佐々木にとって、強豪校ですでに甲子園のマウンドを3大会で経験していた奥川は、憧れだったのだろう。

 初対面の翌日、佐々木の右腕から「163キロ」が生まれた。高校生最速となる直球を目の当たりにして、奥川は思い直した。自身も最速150キロ超の直球を投げていたが、「自分が求めるのは、そこ(球速)じゃない。総合力」。理想の投球スタイルを再認識するきっかけとなった。そこから奥川は「勝てる投手」へのこだわりを強めていった。迎えた夏、星稜のエースとして、全国選手権準優勝に輝いた。

 春の合宿後も連絡を取り合ってきた2人が再会したのは8月末。U18(18歳以下)ワールドカップ(W杯、韓国・機張(キジャン))に向けて開かれた日本代表の合宿だった。奥川は「ずっと会いたいなと思っていた」と満面の笑みだった。

 日本代表チームの投手陣の柱として期待された2人は、「ろうき」「のぶ」と呼び合うようになった。練習では張り合うように走る姿もしばしば見られた。グラウンドを離れても、ほぼ一緒。宿舎での食事も同じテーブルにつき、同じ時間を過ごした。

 U18W杯終了後、2人並んだ場面で報道陣に進路を尋ねられたことがあった。佐々木は声を落として隣の奥川に問いかけた。「どうする?」。奥川がぼそっとつぶやく。「俺は『まだ決まっていない』って言う」。佐々木が口を開いた。「帰ってこれからしっかり相談して決めたい」。続いて奥川が「100%決まったわけじゃないので、帰ってしっかりゆっくり考えたい」と言った。

 韓国から帰国直前の空港。2人が並んで座り、スマートフォンをのぞいていた。野球関連の動画を見ているのかと思いきや、奥川は「(漫才師の)サンドウィッチマンの動画です」とニヤリ。約3週間の代表生活で、2人はまるで兄弟のようだった。

 ともに1位指名を公言する球団があり、進む道は分かれるだろう。プロの世界では、ライバル同士だ。「しっかり追い越せるよう、レベルアップして切磋琢磨(せっさたくま)しあえるような関係でいけたらいいと思う」と佐々木。2人の剛腕がどう高め合っていくのか、楽しみだ。(竹田竜世、小俣勇貴)

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