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佐賀)武雄高球児が豪雨被災地ボランティア

2019年9月15日03時00分

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 先月の豪雨で被害が大きかった武雄市朝日町甘久の北上滝(きたわたき)地区で、武雄高校野球部の部員らがボランティアに駆けつけ、タンスや水を含んで重くなった畳の運び出しを手伝った。地区の人たちは、礼儀正しく、テキパキと動く部員たちを見て「元気をもらった」と喜んだ様子。部員にも心境の変化があった。

 「地域のために出来ることをしよう」

 野球部の杉原周平監督(37)が、部員にボランティア活動を呼びかけたのは先月30日のことだ。前日、杉原監督は部員の犬塚龍誠君(1年)の父・浩之さん(42)から、家が浸水して練習に参加できないと連絡を受けた。浩之さんは自治会長を務めていて、自宅がある北上滝地区の一画約30戸が浸水被害に遭っていることも聞いた。

 自分たちにできることを――。31日午前の練習後、杉原監督が運転するマイクロバスに選手15人と女子マネジャー4人が乗り込み、犬塚君の家に向かった。お辞儀をし、「よろしくお願いします」と元気にあいさつ。まず犬塚君の祖父・逸朗さん(74)の家の畳やタンスを20分ほどで運び出し、すぐに近所の家の作業に取りかかった。

 浩之さんによると、タンスや畳の運び出しは、浸水した家を乾燥させるための優先作業だ。だが、水を含んでいるため重く、一つ運ぶのに少なくとも3人が必要。地区には高齢者が多く、若手が全く足りていなかったという。逸朗さんも、「手つかずだった片付けが一気にはかどり、助かった」と感謝する。礼儀正しくハキハキと動く部員を見て、近くに住む高橋勝代さん(77)は、「嫌な顔一つせずに何でもテキパキやってくれる姿に、元気をもらった」と話す。

 犬塚君は「野球部のトレーニングの方がきつかった」と笑う。「もっと効率よくいこう」と、役割分担して畳を運び出したり、ふくらはぎの筋肉を意識して重い畳を上げたり、いつもの練習の成果が出たようだ。ボランティアで訪問した家の人から「試合で勝ってね」「頑張って」と激励され、「これまでは自分のために練習に励んでいたけど、地域のために勝ちたいと思って練習するようになった」と、意識の変化もあった。

 野球部員は、九州地区高校野球佐賀大会で鳥栖商との一戦を控え、「元気ハツラツに」練習に励んだ。14日、試合には負けてしまったが、次の大会に備えて勝利を「みんなで」つかみにいく。(松岡大将)

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