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「怠らない結果、一打に」履正社女子野球部・橘田恵監督

2019年8月20日19時12分

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 ■履正社女子公式野球部監督 橘田恵さん

 履正社の選手の打球が、ピンポン球のように飛んでいく。明石商もいい守備をしています。それでも、ゴロかなという打球がものすごい速さで抜けていく。今、履正社高で女子選手を教えています。男子のみんなは大会中もトレーニングを怠らない。突き詰めてきた結果が、この一打につながるのでしょう。

 小学1年生で野球を始めました。兵庫県内の強豪・小野高で、半ば無理やり練習生として入部させてもらいました。ただ、危ないからと、ノックにも加われず、壁当てをする日々を送った、ちょっと切ない高校時代でした。

 両校とも、たくさんの人に支えられているのが、ぎっしり詰まったアルプスを見てもわかります。こんな高校スポーツ、世界的にもないんじゃないでしょうか。ものすごく大きな目標になる、すばらしい大会。高校生だった私は、そんな目標をなかなか見つけられませんでした。

 男子と同じように練習した仙台大では、高校で苦しんだ分、体力もつき、何をしても楽しかった。新人戦でヒットも打てました。その後、豪州女子野球リーグにも挑戦しました。日本とは違う、選手と指導者のフランクな関係が心地よく、アドバイスもすっと入ってきました。高校生には、自ら考えられる選手になってほしい。そのためのコミュニケーションをとりやすい雰囲気の作り方は、豪州で学んだことの一つです。

 そのときにひたすら全力を注いできただけですが、振り返ると、それぞれの点が線になってつながっている。野球に入り込みすぎて「将来どうするの」なんて言われたこともありますが、ここまで来て、突き進んできた意味を感じます。実は、選手時代は私が野球をすることを不思議に思っていた祖母が、今では一番の理解者。最近は、「選手がいるから監督ができるんやで」なんて、泣かせてくれることを言ってくれます。

 女子野球はまだまだ発展途上。ただ、男子と同じ土俵で張り合うのではなく、バレーボールやサッカーのように、女子ならではの魅力を育てることはできると思います。

 女子は年々競技人口も増え、レベルも上がっています。10年後はどんな状況になっているかわからない。甲子園のように、女子選手の大きなモチベーションとなるようなものができたらいいなと思います。そのためには、まずはできることから。帰ったら、履正社の岡田監督にどうやったら打球を飛ばせるのか聞いてみたいと思います。(構成・高岡佐也子)

     ◇

 きった・めぐみ 1983年生まれ、兵庫県出身。2012年から履正社医療スポーツ専門学校、14年から履正社高女子硬式野球部監督。今夏の全国高校女子選手権で準優勝に導いた。

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