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苦悩していた明石商主将 こぼれた涙、再出発したチーム

2019年8月21日11時42分

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 第101回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の第13日の20日、明石商は準決勝で履正社(大阪)と対戦し、1―7で敗れた。全国制覇には届かなかったが、春夏連続の4強入りという健闘に、観客からは大きな拍手が送られた。

 ■本音で変えたチーム 重宮涼主将(3年)

 6点リードされて迎えた最終回。明石商の先頭打者は主将の重宮涼(3年)だった。結果は初球に手を出し、三邪飛に。後続も打ち取られ、試合終了。「格の違いを見せつけられた」。ただ、重宮の表情はすがすがしかった。

 昨夏から3季連続の甲子園出場。春に続くベスト4――。県勢の公立校として夏の準決勝進出は67年ぶりの快挙で、チームは一気に全国区に名乗り出た。

 ただ、チーム躍進の陰で重宮は苦しんでいた。

 選抜後、チームがバラバラになったと感じた。「打てるチームじゃない」のに春の甲子園では打線がつながり本塁打も出た。選抜の結果に選手たちの気が緩んだ。

 「甲子園にいける」と楽観したり、マスコミの取材を受けて浮ついたりする部員もいた。練習を淡々とこなす日々。その結果、春の県大会は3回戦で敗退し、練習試合も負けが続いた。

 6月上旬の練習中、ふと涙がこぼれた。練習後、全員の前で思いをぶつけた。「主将を辞めたい。こんなんで甲子園にいけるか」。安藤碧(あおい)(3年)は「その言葉で崩れかけていたチームが元に戻った」と振り返る。チームは再出発した。

 重宮は兵庫大会の決勝で決勝点となる犠打を決め、選手権大会の初戦でも決勝打を放つなど、チームを引っ張ってきた。準決勝も打線は履正社の投手の好投に抑えられたが、重宮は3打席目に二塁打を放ち、主将としての意地を見せた。

 「最高の主将でした」。宮下匡雅(おうが)(3年)がこう評する重宮は、部員たちに伝えるつもりだ。「最後までついてきてくれて、ありがとう」=敬称略(武田遼、笹山大志)

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