スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

ばらばらになりかけた八戸学院光星 懸命に声出した主将

2019年8月19日11時48分

シェア

 八戸学院光星は大会第12日の18日、昨夏の甲子園でも対戦した明石商(兵庫)との準々決勝に臨み、6―7で敗れた。7年ぶりのベスト4入りはならなかった。

 ■仲間の助言を胸に無失点 横山海夏凪投手(3年)

 試合前のベンチ。八戸学院光星の横山海夏凪(みなぎ、3年)は、1回戦で好投した後藤丈海(たけみ、3年)にアドバイスを求めた。「スライダー、どうすればいい?」

 横山はこれまでも、後藤の握り方をまねてスライダーを投げてきた。「後藤はスライダーを軸に生きてきた投手だから」。後藤が見せてくれた握り方を見つめ、確かめた。

 そして臨んだ準々決勝。先発の下山昂大(3年)が打ち込まれ、横山は3点を追う四回から登板した。故障で出場機会の減った後藤がベンチで見つめる中、スライダーをコースに散らしてはカウントを整え、次々にアウトを奪った。

 正念場を迎えたのは、同点に追いついた直後の七回表。先頭打者を歩かせ、犠打で1死二塁のピンチを招いていた。

 ここで打たれたら、試合の流れは再び相手に傾く。スライダーで2ストライクを奪った。最後は直球で三振に仕留め、思わず笑顔がこぼれる。この回に山田怜卓(りょうた、3年)につなぐまで、無失点の好投だった。

 今大会は2試合で先発したが、「後藤がけがをしなかったら、自分が大舞台で投げるなんてあり得なかった」と横山は言う。

 その後藤の助言を胸に、最後の輝きを放ったこの試合。仲間たちがむせび泣く試合後のロッカールームで、「感謝しかない」と口にした。

 ■重責と戦い8強まで導く 武岡龍世主将(3年)

 九回裏、八戸学院光星の最後の打席に立ったのは、主将の武岡龍世(3年)だった。内角の3球目をたたいた打球が右翼手のグラブに収まると、唇をかみしめた。

 主将の重責と戦いつづけた1年間だった。自分では「声を張るのも人前に立つのも苦手で、主将に向いていない」と言う。秋の東北地区大会では優勝したが、春の選抜大会は無得点で初戦敗退を喫した。

 春季県大会でも青森山田に初戦で敗れ、「みんながばらばらになりかけた」。仲井宗基監督に「おまえがしっかりしないからだ」と怒られたこともあった。

 「背番号は関係なく、ベンチ内外も関係なく、3年生全員でがんばって夏は絶対勝とう」。とにかく自分から一生懸命声を出した。本来の強さを取り戻し、戻ってきた甲子園。初戦では3安打2打点と活躍し、2回戦では本塁打も放った。

 だが勝ち進むにつれてマークも厳しくなり、内角の球を打ちあぐねる場面が増えた。この日の明石商戦は無安打。「みんなに申し訳ない」とうなだれた。

 春には初戦で甲子園を去ったチームを、主将として5年ぶりのベスト8まで導いた武岡の夏。「たいしたことできなかったけど、このチームで主将ができてよかった」。泥で汚れた腕で、何度も涙をぬぐった。(板倉大地、吉備彩日、原田悠自)

話題の記事

スポーツブルアプリアイコン