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強気のリード貫いた 作新学院・立石捕手「後悔はない」

2019年8月19日13時03分

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 3年ぶりの4強入りをめざした作新学院だったが、18日の準々決勝で中京学院大中京に惜敗した。初回に先取点を挙げ、中盤まで3点をリードしたが、終盤の追い上げを止められなかった。最後まで攻めの姿勢を貫き、堅守でもり立て、甲子園を盛り上げた。

 ■強気のリード貫いた 立石翔斗捕手

 「攻めるしかない」

 3四球で招いた八回裏無死満塁のピンチ。立石翔斗捕手は坂主清投手(3年)らマウンドに集まった選手たちに言い切った。どの顔にも焦りはなかった。

 満塁を想定した守備は繰り返し練習してきた。「いつも通り、強気に」。サインは内角に直球。打ち返された打球は高く大きな弧を描き、左翼席に吸い込まれていった。

 足利市からの通学は遠いため、学校近くのアパートで下宿生活を送る。昨夏も控えで甲子園を経験し、秋から正捕手になった。新チームになって公式戦で僅差(きんさ)の敗戦が続いたが、「攻めた結果の負け」と強気の姿勢を貫いてきた。

 迎えた夏。栃木大会でも甲子園でも立石捕手の強気の姿勢は変わらなかった。ピンチでもストライクゾーンに球をどんどん投げさせた。投手陣も勝負どころでの制球力の高さを武器に準々決勝まで勝ち上がってきた。

 先発した林勇成投手(3年)はこの日も好投し六回まで無失点に抑えた。ただ追加点が奪えず、終盤の七回あたりから球場の雰囲気が変わってきた。

 「相手の応援が一段と大きくなって、流れが相手に傾いていくのを感じた」と立石捕手。七回裏に連打を浴びて1点差まで追い上げられた。甲子園の熱狂にのみ込まれた。

 「自分のリードで流れを変えたかった。すべて自分の責任です」。号泣する選手の中で淡々と答えた。

 「後悔はない。いつも通りの強気の直球で勝負しました。相手の方が上だった。みんな最高のピッチングをしてくれました」

 大学でも野球を続けるつもりだ。「もっと周りが見える、投手の気持ちが分かる捕手になりたい」

 ■難手術経て大舞台に 松尾翼二塁手

 「色んな人に支えてもらった。本気で日本一をめざしてきたのに悔しい」。泥だらけの松尾翼二塁手は涙と汗で顔をぬらした。

 二遊間を石井巧主将と組んできた。160センチの体を俊敏に動かし、ヒット性の打球に何回も飛びつき、ピンチを救ってきた。この日も六回、一、二塁間を抜けそうな打球を好捕した。

 中3の秋、「脳動静脈奇形」が見つかった。脳の血管に固まりができ、将来破裂する危険がある。「野球ができなくなるかもしれない」。怖かったが、手術を受けることを決断。頭を切開する大手術を受けた。

 退院してから歩くことも食べることもおぼつかなかった。キャッチボールの感覚も戻らない。それでも、その夏に全国制覇した作新学院で野球がしたいと入学した。

 昨秋から正二塁手になったが、6月末に右手首を骨折。ベンチから一時外された。敗戦後、スタンド前であいさつすると野球部の仲間たちの姿が目に入ってきた。感情が抑えられなかった。「練習してきたことは出せたし、やりきった。日本一になりたかった」(平賀拓史)

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