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「こういうところが強さ」星稜・奥川が智和歌に感謝の訳

2019年8月17日21時30分

朝日新聞DIGITAL

 (17日、高校野球 星稜4―1智弁和歌山)

 第101回全国高校野球選手権大会の第11日の第2試合で、タイブレークの熱戦のなか、足がつった星稜(石川)のエース奥川恭伸君(3年)に智弁和歌山の主将、黒川史陽君(3年)が、熱中症対策で自身が飲んでいる粉末状のサプリメントを渡していた。

 黒川君は、試合終盤、右足を気にする奥川君の姿を見て、足がつったのではないかと思い、攻守交代のときに、星稜の遊撃手、内山壮真君(2年)に「奥川に渡してくれ」とサプリを託した。「敵味方は関係なく、奥川を助けたい」と思ったという。

 2人は18歳以下の日本代表候補のチームメートで、野球の実力でも人間的にも尊敬し合う間柄だ。黒川君は「どちらも日本一を目指している。自分も本気だから、奥川にも一番良い状態で、本気で来てほしかった」と語った。

 奥川君はすぐに飲んだ。足がつった後、給水し、体を冷やしたこともあり、「全く問題なくなった。サプリのおかげかな」。「最初から本気だったけど黒川のおかげで、最後まで本気で投げられた。敵に塩を送る、ですよ。自分が足をつっていた方がいいはずなのに」と感激した。黒川君の気遣いについて「こういうところが智弁和歌山の強さなんだと感じた」と語った。

 試合後、黒川君から「絶対、日本一取ってくれ」と声をかけられた奥川君は「智弁和歌山の分まで背負って日本一になりたい」と語った。(西岡矩毅、岡純太郎)

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