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あの魔曲「楽しんでやる」 星稜、ジョックロック味方に

2019年8月17日16時15分

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 (17日、高校野球 星稜4―1智弁和歌山)

 第101回全国高校野球選手権大会初のタイブレークとなった星稜(石川)―智弁和歌山。星稜は、相手の「魔曲」さえも味方にして、どちらが勝ってもおかしくなかった熱戦をものにした。

 延長十二回を終えて突入したタイブレーク。智弁和歌山のアルプス席からは、同校応援の名物曲「ジョックロック」が大音量で響く。走者を背負った星稜の奥川恭伸君(3年)は、球場を包み込む曲を、心地よく聞いていた。「自分たちがこの曲に合わせて乗るくらい、楽しんでやろうと決めていたから」

 試合前夜。大阪市内の宿舎で夕食を終えた星稜は食堂に残ってミーティングをしていた。「この曲が分かるか?」と荒山善宣コーチがスマートフォンでジョックロックを流して、こう紹介した。「甲子園の新しい魔物だ」

 同曲は、2000年前後、作曲用ソフトのサンプル曲をアレンジした智弁の名物曲でスタンドから幾度もの逆転劇を演出してきた。球場を異様な空気に変えて流れを引き寄せる「魔曲」として知られる。

 星稜は今春の選抜で、「美爆音」の異名を取るブラスバンドの後押しを受けた習志野(千葉)に1―3で屈した経験もあった。荒山コーチは「お前ら、習志野の美爆音も、智弁の魔曲も経験できるなんてレアなことだぞ。いい相手に恵まれた。萎縮せず、楽しんでやれ!」と言葉をかけた。

 選手は笑顔で話を聞き、鼻歌でジョックロックを歌ってそれぞれの部屋へ向かい、試合に備えた。

 3回戦のこの日も、予言のようにジョックロックが鳴り響く中、奥川君が無死一、二塁から始めるタイブレークで、智弁の打者を直球でねじふせていくと、十四回裏、福本陽生(はるお)君(3年)の3点本塁打で劇的に終わった。

 「最後まで智弁は怖かった」と語る奥川君は「自分の全てを出し切らないと勝てない相手。勝ててほっとした」。試合後、相手選手に言われた「日本一とってくれ」という言葉を胸に刻み、報道陣に「智弁和歌山の分まで背負って日本一になりたい」と語った。(岡純太郎)

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