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高岡商「19」からエース 横手投げ転向、はい上がった

2019年8月17日13時00分

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 夏の甲子園出場20回の節目を迎えた高岡商(富山)は17日、履正社(大阪)の猛攻を止められず昨夏に続いて大阪勢に3回戦で敗れた。メンバー落ちの悔しさからはい上がったエースの戦いも終わりを告げた。

 三回、2巡目を迎えた相手打線が襲いかかってきた。「すごいな。(バットに)当たったら怖いな」。高岡商のエース荒井大地君(3年)は、1回戦で5本塁打を放った履正社の打者らの鋭い振りに圧倒されていた。浮いた球を狙われ、4長短打で3失点。今大会初めて先制を許した。

 6回を投げ終えて降板するまでに7失点。だが、主軸を2打席連続三振にとるなど意地も見せた。

 荒井君は昨夏、富山大会で背番号19。甲子園ではベンチ入りできなかった。「マウンドの土はどんな感触だろう」。そんな気持ちを抑えながら応援した。チームは甲子園で初の1大会2勝を挙げ、3回戦で春夏連覇した大阪桐蔭に1―3と善戦。活躍する同級生たちを見て、次は絶対グラウンドに立つと誓った。

 新チームで荒井君は背番号11に。だが、先発しても打ち込まれ、早々と降板した。「今年はエース不在」。そんな言葉も耳にした。悔しかったが、結果を残せなかった。直球が通用しないと考え、悩み抜いた末に横手投げへの転向を決めた。球速は120キロ以下になり、制球も定まらない。焦りながらも「新たな自分になる」と言い聞かせた。「他の投手陣よりも一本でも多く」と、外野のポール間を黙々と走り込んだ。すべては甲子園で投げるために。

 春になり、成果が表れ始めた。下半身が安定し、思い通りに投げられるようになった。直球はフォーム改造前よりも速い最速136キロに。新たにシンカーも覚えて投球の幅が広がった。

 背番号1を手にした夏、荒井君は富山大会決勝で無四死球完投した。捕手の石黒優希君(3年)は「打たれたらシュンとなることがあったけど、今は打たれても声を出して強気な表情を作れるようになった」と精神的な成長も感じていた。

 甲子園でも1回戦から先発し、2回戦で完投。緩急を使った投球で試合をつくった。「苦しい思いをした荒井が甲子園に連れてきてくれた。ここまで伸びてくれるとは思わなかった」と吉田真監督は言う。

 荒井君は「フォームを変えてから、つらくてずっと悩んでいた。でも、色々な人のアドバイスでここまで来られた。支えてくれた人に感謝したい」と思いを口にした。(田島知樹)

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