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富山)72年ぶりの8強逃す 高岡商、見せた粘り

2019年8月18日03時00分

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 高岡商は大会第11日の17日の3回戦で履正社(大阪)と対戦し、4―9で敗れた。昨夏に続いて3回戦で大阪勢に敗れ、1947年以来、72年ぶりの選手権大会8強は逃したが、最後まで粘り強くプレーした選手たちに、甲子園のスタンドを埋めた観客らから大きな拍手が送られた。

 ■広い視野 チームけん引 高岡商・菅沢陸選手

 一回から投手陣が相手に安打を打たれ、ピンチが続いた。そんな中、一塁手の菅沢陸(3年)は二遊間を守る1、2年の選手に笑顔で声をかけ、マウンドの投手には「楽しもうぜ」と呼びかけた。

 富山大会の打率は1割4分3厘。強打の高岡商の中では物足りない成績。それでも監督の吉田真(36)は「このチームにもう1人菅沢がいたら、もっと強いチームになる」と話す。

 守備についている時もベンチでも周囲に目を配り、気になる選手がいたら言葉をかける。チームに一体感をもたらすムードメーカーとしての力量を、吉田は高く評価している。

 今春の県大会、菅沢が一塁手として先発出場した3回戦でチームは完封負け。試合後、「試合に身が入っていなかった」と吉田に注意された。以降、ベンチから外された。何をしたらいいのかが分からず、悔しくて、部室で一人泣いた。

 そんな菅沢にOBでコーチの金森希祐(きよひろ)(46)が助言した。「お前はムードメーカーになれる。徹してみろ」。菅沢の視野の広さに、金森は気づいていた。

 6月、ケガをした選手に代わって練習試合に出場した。周りを見ながら声を出し、チームを盛り上げた。打席に立つと、本塁打が出た。「チームの雰囲気を良くすることは、自分の結果にもつながる」。果たすべき役割が、わかった。

 この日、菅沢の盛り上げで、リードをされてもうつむく選手は一人もいなかった。ムードづくりだけではなく、適時打も放った。主将の森田朝陽(あさひ)(3年)は「頼もしかったし、尊敬している」と話す。

 周囲への気遣いで2年連続の甲子園16強に貢献した菅沢。「自分を見守ってくれた監督、OBに感謝したい」。周囲への思いを語って、甲子園を去った。=敬称略(田島知樹)

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