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練習で会話重ねた岡山学芸館、考えつかんだ甲子園初勝利

2019年8月16日12時10分

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 この夏、4年ぶりの出場で甲子園初勝利を挙げた岡山学芸館だったが、16日の3回戦は序盤から主導権を握られ大敗。8強の壁の厚さを学ぶ夏となった。

 六回、作新学院(栃木)に2点を奪われ、岡山学芸館はバッテリーを同時に交代。直球で打ち取ろうと考えて臨んだが、変化球を次々とらえられた。先発マスクをかぶった溝上孟瑠(もる)君(2年)は、「どこに投げても打たれる気がした。思っている以上の技術とうまさだった」と悔やんだ。

 「考える野球」。就任1年目の佐藤貴博監督(36)は、自主性を重んじてテーマに掲げてきた。「もっとしゃべれ!」。練習で頻繁に選手に声を飛ばす。一人ひとりが何をすべきか選手同士が考え、互いに指摘することを促すためだ。

 原点は、自身が仙台育英(宮城)で2001年の選抜大会準優勝した経験だ。練習内容を選手が提案していたこともある。例えば、監督と打席の選手とでは投手の球筋の見え方は異なる。「選手の意見を大切にしたい。僕はヒントをあげるだけ」

 昨秋から選手たちは昼休みに話し合いを重ねてきた。好田(こうだ)凌主将(3年)は「話し合う習慣がついて連係がよくなった。常に野球が楽しいと思えるようになった」という。

 成果はこの夏、随所に現れた。ストライクゾーンが広いと感じれば、選手が話し合い、打席での立ち位置をずらす。外野手は打者の特徴や風の向きを見て、自主的に守備位置を変える。打開策を常に考えることで、岡山大会6試合中3試合を逆転勝ちする粘り強さが備わった。甲子園でも、広島商との2回戦では、先発した丹羽淳平君(3年)が初回に打球が直撃して退場したアクシデントをはねのけ、八回に逆転した。

 作新学院に圧倒的な差を見せつけられたが、好田君は「最後まで全員が頭を使って野球をした。甲子園での1勝もこういう敗戦も経験できて、チームには良い夏になった」と話した。佐藤監督がめざすのは「監督の仕事がなくなっちゃうこと」。理想の実現に向け、考える野球はまだまだ発展途上だ。(華野優気)

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