スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

徳島)光った試合運び 鳴門、ノーシードから甲子園

2019年8月17日03時00分

シェア

 第101回全国高校野球選手権大会(日本高野連、朝日新聞社主催)に出場した鳴門は2回戦で仙台育英(宮城)に敗れ、甲子園を去った。エース左腕の西野知輝(かずき)君(3年)を中心とした巧みな試合運びで、花巻東(岩手)との初戦に快勝。1回戦敗退だった昨夏のリベンジを果たした。

 ここ10年で8度、選手権大会に出場し、今や徳島を代表する名門。だが、今年のチームは昨秋と今春の県大会で4強入りできなかった。それでも、昨夏の敗退後、当時の三浦光翔主将に言われた「もう一度甲子園に帰ってこい」の言葉を胸に、塩唐松宏将主将(3年)を筆頭に、冬場の厳しいランメニューや徹底的な栄養管理を通して体をつくった。

 好材料は、2年連続でエースナンバーを背負う西野君がひじのケガから回復し、下半身を使った投球フォームが安定したこと。肩やひじへの負担も軽減し、「スタミナが2倍になった」という。森脇稔監督は「大崩れしない限り代えない」と信頼を寄せつつ、最速140キロ超の右腕竹内勇輝君(3年)も育てた。

 攻撃面では、4番の浦和博君(3年)や5番の宮崎龍司君(3年)ら昨夏の甲子園メンバー5人が先発出場。元々勝負強い打者が多い中、さらに打線をつなげるため、7月以降は徹底的にバントを練習した。「手堅く好機を作ることで落ち着きが出た」と森脇監督は話す。

 ノーシードで出場した徳島大会は、次々と強敵と対戦する組み合わせ。5校のうち3校の投手は四国選抜のメンバーだった。それでも5試合で20犠打を成功させ、富岡西との決勝でスクイズを決めるなど、巧みな攻撃を見せた。

 甲子園の初戦の花巻東戦では、磨き上げたつなぐ野球を体現し、10―4で勝利した。一回、1死一塁から3番田口史樹君(2年)が送りバントを決め、6番藤中壮太君(2年)の走者一掃の先制適時二塁打につながった。この試合8犠打。昨夏、終盤に逆転負けを喫したことから、最後まで攻め方は変えなかった。三、五回と、九回のだめ押しの得点も送りバントが起点になった。

 2回戦は、仙台育英の強力打線が初回から、西野君に襲いかかった。四回までに6点を先行される展開。「コンディションを整えきれなかった」と西野君は悔やんだ。だが、打線は徳島大会から1人でマウンドを守ってきたエースを全力で支えようとした。四回に4本の適時打を放って1点差に詰め寄った。その後は特長の異なる投手の継投策に阻まれたが、「積極的にのびのびとやれた」と森脇監督はたたえた。

 2016年夏の8強を超えるという目標は達成できなかった。だが、2試合で5安打4打点の捕手・原田力輝(りきと)君(2年)をはじめ、3打点の藤中君、2打点の納田源一郎君(2年)、仙台育英戦の九回2死で代打出場し安打を放った岸本拓也君(1年)ら次を担う選手たちが自信を付けた。夢は後輩たちに託された。(高橋豪)

話題の記事

スポーツブルアプリアイコン