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ひざの手術乗り越え夢舞台 嫌な流れ断ち切る中継プレー

2019年8月17日08時30分

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 八回、同点に追い付かれた直後の2球目。打球は中堅手の頭を越えた。勝ち越しの嫌な流れを断ち切ったのは宇部鴻城の遊撃手、古川胤志(かずし)君(3年)。中継プレーで、三塁進塁を狙った明石商の河野光輝君(3年)を刺した。「何としても流れを食い止めたいと思っていた」

 堅実な守備や打撃でチームを支えてきた。中学生の時から左ひざのけがに悩まされ続け、手術を乗り越えた末の夢舞台だった。

 痛みは慢性的で、痛み止めを飲みながらの練習。高校2年の秋、階段を上ることもできなくなり、昨年11月に手術を受けた。

 12月末に退院後は一人、リハビリを兼ねた別メニューをこなした。他の選手が成長していく姿に、「治っても試合に出られないんじゃないか」。それでも、人前で弱音は吐かなかった。

 今年3月ごろにはボールを使った練習やノックに参加できるようになり、5月には半年ぶりに練習試合に出場した。途中出場だったが、ゴロをさばき、安打も放った。「はやる気持ちを抑え、無理をしないように練習を続けてきた」と振り返る。

 それから2カ月。山口大会では6試合すべてに2番遊撃手で先発出場。打率3割8分1厘と活躍した。甲子園初舞台となった宇和島東戦(愛媛)では4打数無安打で、「硬さもあった」。だが、16日の明石商戦、第1打席ですぐに結果を出した。一回、左前に抜ける安打を放ち、次打者の酒井隼平君(3年)の2点本塁打につなげた。「出塁して酒井君が打って点が入った。2番打者としての役割は果たせた」

 ベンチ入りメンバーで唯一の山口県外、福岡県の出身。中学3年の時、宇部鴻城の練習を見学して「ここなら成長できる」。迷わずより厳しい環境に3年間、身を置いた。

 「1勝しかできなかったが、甲子園で勝つという目標は達成できた。(宇部鴻城に)来て良かった」

 卒業後は大学に進学して野球を続けるつもりだ。「甲子園で競(せ)った試合をした経験を、次のステージに生かしたい」(藤牧幸一、滝沢貴大)

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