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熊本)甲子園でも粘り強さ発揮 熊本工の夏を振り返る

2019年8月17日03時00分

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 6年ぶりに夏の甲子園に臨んだ熊本工。2回戦突破はかなわなかったが、持ち味の粘り強さを甲子園でも存分に発揮した。熊工の夏を、振り返る。

 「今年のチームはとにかく粘り強い。泥臭くプレーする」。主将の梶原凌介はこの夏、何度もそう話していた。「この言葉を、僕は何回言ってきたでしょうか」と笑うほどだ。その持ち味を、選手たちは熊本大会で、そして甲子園の大舞台でも存分に発揮した。

 大阪入りしてから、宿舎では高校生らしい笑顔を見せ、リラックスした様子だった。だが、割り振られた2時間の練習に入ると、一気にスポーツマンの表情に変わり、黙々と打撃や守備練習に励んでいた。夜、屋外で場所を見つけては素振りをする選手もいた。

 そして、迎えた山梨学院との初戦。力んでしまったのか序盤は守備がかみ合わず、初回に2点を失う。だがその後は、先発の蓑茂然が追加点を許さず、四回に先頭打者が出塁すると、森翔太郎と青山典勢が連続して二塁打を放つ勝負強さを見せ、同点に追いついた。六回から継投した村上仁将も要所を締める力投で本塁を踏ませず延長戦にもつれ込み、緊迫した投手戦が続いていた十二回、山口環生がサヨナラ本塁打を放ち、劇的な勝利を収めた。

 2回戦の相手、関東一は田島圭介監督が対戦前から「足を警戒したい」と口にしていたチームだった。その俊足は選手らにも重圧となり、計4失策を誘う。これが響き計6点を失った。それでも、先制されるとすぐに追いつき、中盤で再び差を広げられても七回には山口らが適時打を放ち3点を追加する意地と粘りの反撃を見せ、九回には1点差にまで詰め寄ってみせた。

 どの選手も口にしていた言葉が「甲子園の雰囲気にのまれないようにしたい」。だが、逆に甲子園に来てから力を発揮した選手がいたことも印象に残る。本塁打を放った山口は「(甲子園で)ホームランを打ちたい」と話しており、その抱負を大舞台で見事にかなえてみせた。4番打者の内田雄大も熊本大会では打率2割ほどと不調が続いたが、甲子園では計9打数4安打と調子を上げ貢献した。

 甲子園でベンチ入りした18人のメンバーのうち、5人が2年生。2試合でリリーフし計10回を投げて1失点と好投した村上、2回戦七回に1点差に詰め寄る適時打を放った江川輝琉亜らが、それぞれ光るものを見せた。新チームを引っ張る存在になるだろう。

 選手たちは16日夕、甲子園から熊本に戻り、学校で教員や保護者らに温かく迎えられた。惜しくも2回戦で姿を消したが、最後まで粘りを見せたそのプレーは、多くの人の感動を誘った。選手たちにとっては大きな糧となるに違いない。(大木理恵子)

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