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「甲子園、なんていい場所や」初勝利に沸いた立命館宇治

2019年8月15日13時04分

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 37年ぶりの立命館宇治の夏の躍進は、2回戦で幕を閉じた。1回戦では夏の初得点をあげ、春夏合わせて6回目の甲子園で初勝利をもぎ取った。2回戦では夏の初適時打がとびだし、プロ注目の好投手の速球にも振り負けなかった。担当記者が熱戦を振り返った。

 1回戦では、45年ぶり出場の秋田中央とぶつかった。0―0の投手戦が続いたが、七回に敵失の間に先制した。前身の宇治時代を含め、これが夏のチーム史上初得点だった。

 エース高木要君は被安打3で完封。五回以降、5四球を与えたが、粘って逃げ切った。「立ち上がりは緊張したけど、自分らしい投球ができた。みんなが1点を守ってくれた」。無失策の野手に感謝した。

 本塁を踏んだのは2年の宮下力君。右前安打で出塁し、敵失の間に本塁に滑り込んだ。「聖地で歴史に残るホームインができてうれしい」と喜んだ。一つひとつのプレーに大歓声があがり、「これが甲子園なんや。なんていい場所や」と感じた。

 約3500人が詰めかけた応援席は、甲子園の初勝利に大盛り上がり。甲子園の初戦で敗れたOBたちも駆けつけ、壁を突き破った後輩をたたえた。

     ◇

 2回戦では、大会屈指の好投手がいる星稜(石川)と対戦した。5点を追う厳しい展開で、五回まではわずか1安打。先発の2年生右腕を打ちあぐねた。

 最大の見せ場は六回にきた。2死から3連続適時打。まず一、三塁で、2年の荒井豪太君が左前にはじき返し、四球で出塁していた宮下君が生還。これが夏のチーム史上初の適時打となった。続く古賀風地(ふうじ)君は中前に鋭い打球をとばし、2点目をあげた。

 ここで投手交代。エースの奥川恭伸(やすのぶ)君がマウンドに向かった。一、二塁の好機で、今野優斗(ゆうと)君が打席へ。投球練習を見て「やはり速いな」とは思ったが、ついていける気もした。

 チームは初戦から2日後の9日から奥川君対策として、投球マシンの球速を150キロに上げた。なかなか触れず、当たっても前に飛ばなかった。ちょっと打てるようになったのは、対戦前日の12日だった。

 2球目の147キロの直球をコンパクトに振り、左前に運んだ。「好投手から打てば目立つなと考えていた」。勝負どころでも落ち着いていた。

 八回の打席では2度目の対決。149キロの直球を見送り3ボールに。最後は外寄りの低めの変化球。フルカウントで自信をもって見逃し、バットを投げて一塁へ向かおうとしたが、判定はストライク。球はよく見えていた。

     ◇

 選手たちは14日午前9時ごろ、宇治市の練習場に戻り、部員たちや保護者に大きな拍手で迎えられた。

 里井祥吾監督は今チーム最後のミーティングで、今大会限りで退任する石川順久(のぶひさ)部長(60)のことに触れた。「石川先生が今年の夏で最後やというときに、最高の結果を出せたのは全員の大きな力があったから。よき伝統を後輩に残してくれた」。石川部長は「甲子園に行ったことを励みにして、これからの人生を歩んでほしい」と伝えた。

 この日から新チームが始動。甲子園メンバーの2年生も加わり、練習で汗を流した。新主将に監督が指名したのは岡田蒼司(そうし)君。甲子園でも京都大会でも一塁手で2番打者。甲子園の2回戦ではチーム唯一、2安打を放った。

 「これまで先輩に引っ張ってきてもらった。今度は自分たちが引っ張り、新チームでも甲子園をめざす」と岡田君。甲子園の初戦では5人、2回戦では4人の2年生が先発しており、経験を積んだメンバーが多く残った。

 副主将に選ばれた捕手の浅野彰久(あきひさ)君は、甲子園で4番を打ったが、緊張もあって安打は出なかった。「チャンスで打てなかったり、配球ミスがあったりして悔しい。課題を克服し、またあの場に立ちたい」と意気込んだ。(高井里佳子)

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