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習志野エース、密かに磨いた「武器」2つ 最後まで力投

2019年8月15日11時50分

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 雨の降る甲子園で、「逆転の習志野」はあと一歩及ばなかった。千葉代表の習志野は大会第9日の14日、2回戦で鶴岡東(山形)に5―9で敗れた。序盤から5点を追う苦しい展開でも、選手たちは粘り強く食らいついた。アルプス席を埋めた大応援団からも必死の声援が送られた。

 ■「最高のチーム」エースに成長 習志野・飯塚脩人投手

 エースが仲間に支えられ、最後まで輝きを放った。

 七回裏に1点を返し、2点差に詰めよって迎えた八回表。「絶対に打たせない」。習志野の飯塚脩人(しゅうと)君(3年)は気合が入っていたが、先頭打者に投じた直球を左翼席へ運ばれた。「まだ大丈夫」「おれらで取り返してやる」。バックの声を支えに投げ続けた。

 九回2死から本塁打を浴びたが、続く打者はこの日最速となる148キロの直球で空振り三振に仕留めた。

 中学時代は主に外野手だった。控え投手で、マウンドにあがっても2、3番手。習志野に入り、ずっとやりたかった投手を志願した。ただ、当時の球速は約120キロだった。

 タイプの異なる2人の先輩から投球フォームや変化球を学んだ。1年秋には球速が140キロ近くまで伸び、ベンチ入り。しかし、速いだけでは通用しない。スライダーやカーブに加え、さらなる「武器」が必要だった。

 選んだのは三振が取れるフォーク。春の選抜甲子園では決め球の一つにまで磨き、チームを準優勝まで導いた。それでも「変化球をもっとうまく使わないと、強打者は打ち取れない」。選抜後、チェンジアップの練習を始めた。

 選抜準優勝校のエースとして警戒される中、「対戦した打者に『聞いていた通りの投手だ』と思われたくない」。そう思い、二つの変化球の存在は明言せず、公式戦でも要所でのみ投げるようにした。

 迎えた夏の甲子園初戦の沖縄尚学戦は六回途中から救援。八、九回にはフォークやチェンジアップを効果的に織り交ぜ、6者連続三振。チームが逆転する流れを呼び込んだ。

 鶴岡東戦は二回、4点を奪われた先発の山内翔太君(2年)に代わってマウンドへ。「ごめん」と謝る山内君に「大丈夫、下向くな」。さらに1点を失っても、速球と変化球をテンポよく投げ、攻撃のリズムをつくった。ただ、八回表、「慣れてきた打者に変化球も直球も、合わされた」(兼子将太朗捕手)。

 試合後のグラウンドでは、山内君と最後にキャッチボールをする飯塚君の姿があった。「最高のチームだった。仲間が連れてきてくれた大舞台で、恩返しができなかった。来年、もっと上にいってほしい」(小木雄太)

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