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津田学園「徳」積むごみ拾い 甲子園1勝導いたレシート

2019年8月13日11時05分

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 第101回全国高校野球選手権大会第8日の13日、津田学園(三重)は履正社(大阪)と対戦した。惜しくも敗れたが、選手たちは球場内外でごみ拾いやトイレ掃除を続け、「徳」を積んで試合に挑んだ。

 12日午前、兵庫県伊丹市であった練習前。「あった!」。ウォーミングアップでグラウンド周辺を小走りしていた伊藤侑希君(3年)が声をあげた。見つけたのは、食べ終わったアイスの食べ殻。すぐに拾って袋に入れた。ほかの選手たちも足元に目を光らせ、次々とごみを拾っていった。

 チーム内にごみ拾いを広げたのは、岩本太一君(同)だ。練習してもなかなか出場機会に恵まれず、悩んでいた。そんなとき、佐川竜朗監督が球場内外でどんな小さなごみも見逃さずに拾っているのを見た。「徳を積んで運を味方につけたい」と自分も始めた。

 初めは不思議がった仲間たちも少しずつ理解を示し、一緒に取り組むようになった。岩本君は7日の静岡戦の前、バスを降りて阪神甲子園球場に向かう途中でレシートを拾った。「何かあるかも」。良い予感は当たり、チームは今夏の甲子園1勝をもぎとった。

 渡辺保育(やすなり)君(同)らは自主的にトイレ掃除も続ける。渡辺君は支えてくれる人々への感謝の思いを込めて部室だけでなく、現在泊まっているホテルや甲子園でも便器を磨いている。こちらもきっかけは佐川監督だ。佐川監督は、在籍していた明治大学野球部で選手がトイレ掃除をするのが伝統だったことから、監督となった今も続けているという。試合中の守備の前や終盤に手洗い場で水を手にためて、15秒ほど素手でさっと便器を拭く。「守備は忍耐。心をきれいにして臨まなければ」

 中堅手の渡辺君はこの日、八回裏無死二塁の場面で、浅いフライをスライディングで好捕。観衆から大きな拍手を浴びた。「感謝して行動していたら、その思いは必ず自分にはねかえってくる。感謝の気持ちや人がやらないことをやることを常に大事にしてきたので、この八回の守備ができたと思う」と、すっきりした表情で話した。(村井隼人、土井良典)

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